Men's Fashion

「スーツ3着、靴3足でいい」リーダーの装い 5選

リーダーが語る 仕事の装い

2019.12.29

NIKKEISTYLE Men's Fashionで読者から多くの反響を得る読み物の一つが、各界のリーダーに服装や着こなしのこだわりをお聞きする「リーダーが語る 仕事の装い」です。服装の転機となった人との出会い、ほれ込んだテーラーのすごさ、愛用するカバンに投影された仕事観など、登場していただいたリーダーそれぞれのスタイルには、明確な哲学があります。そして改めて、服装とは仕事や生き方と結びついているのだと実感します。下期は個性派のリーダーが続々登場し、思いがけない秘話を明かしてくれました。




■「スーツ3着、靴は3足でいい」
――モンブランジャパンCEO シャルル・ラングロワ氏

「月~木はクラシックなスーツです。金曜日だけは最近少し、カジュアルにしています」と話すシャルル・ラングロワ氏(東京都中央区のモンブラン銀座本店)

ラグジュアリーブランドのトップといえば、何十着ものスーツを着こなす印象があります。ところがラングロワ氏の仕事用スーツは、信頼するテーラーが仕立てた3着だけ。「パーフェクトルック」と断言するテーラー仕様の醍醐味を熱く語ってくれました。

【インタビュー記事はこちら】
(上)「スーツ3着、靴は3足でいい」若きトップの服装哲学
(下)トートバッグ、ビジネスでは違和感 欧州では女性的

■「共感される服で生徒をケアしたい」
――代々木ゼミナール英語講師 西谷昇二氏

「僕が着る服には生徒の価値観が反映されています」と話す西谷昇二さん(東京都渋谷区の代々木ゼミナール本部校代ゼミタワー)

1980年代の予備校は大量の学生を抱え、中でも代ゼミは個性的な講師が売りでした。人気講師は服装でも個性を競い、西谷氏もグッチの白スーツを着こなしていたとか。ところが近年は一変。服装を変えた理由は30年で激変した、生徒の価値観にありました。

【インタビュー記事はこちら】
(上)「グッチはもう着ない」生徒の価値観に合わせ変身
(下)憧れは清志郎さん 教壇は講師にとってのステージ

■「装いは人と相対することで磨かれていく」
――日本総合研究所会長 寺島実郎氏

「20代のときに英国で出会った先輩に憧れて、一時ストライプの三つぞろいを着ていました」と話す寺島実郎さん

テレビでもおなじみの論客、寺島氏は「服装は中身があってこそ」ときっぱり。教養人であるほど、相対する人を理解し、意識して装いを考えているといいます。カバンが大好きという寺島氏をとりこにした、とっておきの品も紹介してもらいました。

【インタビュー記事はこちら】
(上)中身あっての装い 「人と相対しながら磨かれていく」
(下)「旅する知性」 相棒のかばんはベルルッティ

■「玉木家では経営者らしい服装を、というのが家訓」
――タマホーム会長 玉木康裕氏

「中学の時にビートルズになりきろうと長髪にして美容室に行って。以来50年以上パーマをかけています」と話すタマホームの玉木康裕会長(東京都港区のタマホーム本社)

祖父は年中スーツで過ごし、夏は上下真っ白の麻のスーツを着こなすほどの、おしゃれな人だったそうです。その影響で玉木氏も自分でスーツをデザインするほどの凝り性。遊びにいく時は一転、柄物の派手なスーツからドクロ柄のTシャツまで着こなすといいます。

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業界の変わり者で結構 ファッションも個性を楽しむ

■「同じネクタイを締めないように約150~160本持っています」
――ヒューリック 西浦三郎会長

「ネクタイは年間で同じモノを締めないように約150~160本持っています」と話す西浦三郎氏(東京都中央区のヒューリック本社で)

同じスーツを着ないことがドレスコードだと話す西浦氏は、ネクタイでも徹底したローテ-ション主義。上場後は「見られる」ことを意識。顔の印象が大きく変わるメガネにも注意を払い、海外出張時には万一壊れた時に備えて、同型を2本持ち歩くといいます。

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上場で「見られる」ことを意識 1年毎日違うネクタイ

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