バイオ株で損失300万円 企業分析心がけ億り人に

「日経ヴェリタス」創刊以来の名物コラム。毎回1人の個人投資家を取り上げ、その人の投資歴の泣き笑いを赤裸々に紹介しています。
今回はMMさん(50代)。神奈川県在住の個人投資家。趣味はワインで、最近は長野県小布施町の自然派ワインがお気に入り。

2000年~

MMさん 配当で「じぶん年金」を作りたい

社会インフラ企業のエンジニアとして勤務するかたわら、日本株への投資を始める。手始めに買ったのが浜松ホトニクス(6965)。国内随一の光エレクトロニクス技術を持つ企業と見て投資したが、業績が悪化して03年に株価は半値に。やむを得ず損切りに追い込まれ、手痛い投資デビューとなった。一方、02年には携帯電話向けのソフト開発などを手掛けるシステナ(2317)が上場した後、セカンダリーで約10万円を投資。その後株価は10倍と「テンバガー」銘柄となり、100万円近くの利益を上げた。

06年~

新薬の開発次第で大きく伸びる可能性を秘めるバイオ銘柄に夢を託し、メディシノバ・インク(4875)を購入。しかし業績悪化によって株価は下落し、回復のめどもたたなかったことから、購入から5年後に購入価格の3分の1で泣く泣く手放した。損失額は約300万円。高い授業料だったが、失敗の理由はあまり企業分析をしなかったことにあると反省。きちんと自分の頭で考えて知識を蓄えてから投資するように心に決めた。

17年~

日用品メーカーと流通卸店を結ぶ電子データ交換(EDI)システムを手掛けるプラネット(2391)の株価が大きく伸長。02年からずっと増配を続けていたことや、Eコマース市場への期待から07年に株価が約600円のときに購入していたが、17年に2000円まで上昇。この上昇が寄与し、資産額が1億円を超える「億り人」の仲間入りを果たした。足元ではヘルスケア市場が伸びると見て介護事業の日本ケアサプライ(2393)や、検査試薬や分析装置を手掛けるエイアンドティー(6722)、インバウンド銘柄である化粧品口コミサイト運営のアイスタイル(3660)など、中小株に集中的に投資する。今後の目標資産額は3億円。配当で年400万円ほどを確保して「じぶん年金」を作り、老後資金に充てたいと考えている。

[日経ヴェリタス2019年12月22日付]