2020年家計の心得 キャッシュレスと投資を味方に家計再生コンサルタント 横山光昭

写真はイメージ=123RF
写真はイメージ=123RF

あけましておめでとうございます。

2019年は、家計のあり方や目指す方向性について大きく考えさせられる年でした。前半では「老後2000万円問題」。これまでも老後資金は自分で備えておかなくてはいけないと思っていたはずなのに、改めて国が老後の生活には自己資金が必要な場合もあるという報道がされ、ちょっとした騒ぎとなりました。

後半は「キャッシュレス決済」です。消費税率引き上げによる家計の負担増の対策として、キャッシュレス決済を利用するとポイント還元される制度ができたため、その利用の仕方などが多く報道されました。積極的に利用する人が増えている一方で、キャッシュレス決済の一つであるQRコード決済ではセキュリティーに不安を持つ人が多く、また災害時に利用できなくなるのではないかということを不安に思い、なかなか利用に踏み切れないという人も多かったようです。

これらの2つの話題は2020年も持ち越されるものと思います。そこで、改めておさらいをし、どういうことに気を付け、付き合っていけばよいのかをみていきましょう。

キャッシュレス決済との付き合い方

まず、私たちの家計に一番近いところの話題から。

キャッシュレス決済は、私たちがいつも使っている財布が形を変えたものといってよいと思います。クレジットカード、デビットカード、電子マネー、QRコードなど複数の手段があり、現金を取り出すことなくできる支払い方法です。

こういった決済方法は昨年10月の消費増税を境に、「登録事業者でキャッシュレス決済をすると国が5%(フランチャイズは2%)のポイント還元をする」という制度ができることをきっかけに見直されました。キャッシュレス決済自体はそれまでも利用されてきたツールでしたが、新たに普及が進みました。これ自体にポイント還元率が高い傾向があり、かつ国からの還元もあるということで、「お得なツール」として注目されたのです。

一方で、現金を取り出さずに支払いができるツールは「お金の使い過ぎになる」と敬遠する人たちも多くいました。それでも、国のポイント還元事業が始まって1カ月もすると、1日平均10億円の還元がされていることがわかりました。それだけ多くのキャッシュレス決済が行われたということです。

近づくキャッシュレス社会
ビジネスパーソンの住まいと暮らし
次のページ
「支出の見える化」が必要
近づくキャッシュレス社会
ビジネスパーソンの住まいと暮らし