たまらない原因は夫の浪費 妻の誤解解く家計管理策は家計再生コンサルタント 横山光昭

写真はイメージ=123RF
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「貯金がなかなか増えないのは、お金の使いすぎが原因ではないか」と相談に来たのは、専業主婦のTさん(42)。家計は会社員の夫(47)が管理しているそうですが、毎月、趣味や外食、住宅ローンなどにお金を使いすぎていると感じています。そのために貯金が増えないのではないかと心配し、夫を連れて相談に来たのです。

夫ももう少しで50歳。晩婚晩産であったため、子どもは今6歳で、教育費は定年後もかかってくることがわかっています。老後資金も十分ではありません。しっかりとためなくてはいけないと思っているのに、ためられている様子がないことが非常に不安なため、少しでも改善したいと考えています。ただ、家計管理は夫がしているので、現状がどうなのか、具体的にわからないのだそうです。

夫は家計のやりくりを考えることに消極的であるため、何をどうすれば管理しやすくなるのか、食費、日用品代、水道光熱費など、各支出についてこれだけに抑えるべきだということも教えてほしいとTさんは話します。

貯蓄が増えない原因は住宅ローンの繰り上げ返済

まずは家計の状況がわからないと、何をどうアドバイスしてよいかつかめないため、夫に話を伺いました。毎月の収支はギリギリ黒字という状況で、赤字ではありません。ボーナスも年間150万円ほどで安定して支給されているそうですが、いつも全てを使い切るというわけでもないようです。極端に無駄な支出が多いというわけではなさそうです。

そうであれば、どうしてたまっていないのでしょう。不思議に思いました。聞くと、たまったお金は妻に告げないまま、住宅ローンの繰り上げ返済にあてていたそう。期間を短縮するタイプで繰り上げ返済してきたので、毎月の返済額は変わらなかったそうです。

Tさんが言うよりもずっと夫はしっかり一家のお金のことを考えているようでした。食費は少し良い食材、添加物がないものを選ぶなどのこだわりがありましたが、極端に多い支出ではありません。週に1度、妻に日用品代と食費として2万円を渡し、支出をコントロールしていました。スマートフォンは大手キャリアを使っていますが、キャリア各社が安いプランを出し始め、解約時の違約金を安くする取り組みが始まった時に、プラン変更を済ませ、月額料金を安くしていました。

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家計に対する考え方、夫婦で共有することが大事
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