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新しい年に飛躍するためには相応の準備が必要(画像はイメージ=PIXTA)

新しい年に飛躍するためには相応の準備が必要(画像はイメージ=PIXTA)

年末年始の休みは1年を振り返り、決意を新たにするいい機会。特に転職を意識し始めたビジネスパーソンにとっては、この長期休暇をうまく生かせるか否かが、次なる挑戦を大きく左右するかもしれない。年末年始に取り組んでおきたいポイントについて、人材紹介大手、JACリクルートメントの早川徳二執行役員に聞いた。

◇  ◇  ◇

――中途採用には新卒採用のような年間で決まったスケジュールがあるのでしょうか。

「まず、年間最大のヤマ場といえるのが3月期決算企業の年度末前後、3月から4月にかけてのタイミングです。3月は企業が新年度の組織体制を固め、どの部署で人員が何人足りないかなどの社内ニーズが見えてくるためです。4月に入ると、新体制が動き始めて『やはりこの部署で何人足りない』といった追加の募集が出ることもあります」

「第2のピークは半期末、9月末ごろですが、第1のピークに比べると求人の規模はだいぶ少なくなります。転職を考えているのであれば、まずは3月から4月の時期を意識するとよいのではないでしょうか。転職する側にとっても新年度からのスタートとあれば、何かと都合もよいでしょう」

――転職を考える人にとって、年末年始はどのような位置づけとなりますか。

「転職活動にかける期間は本当に人それぞれ、千差万別です。動き始めてすぐ決まる人もいれば、何年も活動した末に現在の会社にとどまる道を選ぶ人もいます。あえていえば『2、3カ月から半年』といったところでしょうか。これを中途採用ピークのタイミングと照らし合わせて考えると、年末年始はまさに入念に準備をすべき時期にあたります」

「中途の求人は『生もの』です。いつまでもあるわけではありません。十分に準備をした人だけがピーク時に出てきた『良い求人』に応募することができます。年末年始はそのための準備を整える絶好の機会といえます」

JACリクルートメント執行役員 早川徳二氏 2006年ジェイエイシージャパン(現JACリクルートメント)入社。横浜支店長や外資系製造業部門、エグゼクティブ部門、管理系人材の紹介部門の責任者を経て、19年から現職

JACリクルートメント執行役員 早川徳二氏 2006年ジェイエイシージャパン(現JACリクルートメント)入社。横浜支店長や外資系製造業部門、エグゼクティブ部門、管理系人材の紹介部門の責任者を経て、19年から現職

――転職を考え始めた人が年末年始に取り組むべきことは何ですか。

「大きく分けて、(1)キャリアプランの策定(2)情報収集(3)家族に相談――の3つです。まず、キャリアプランの策定ですが、キャリアプランを考える前に、『何となく転職したい』と人材紹介会社へ相談に訪れる人が増えていることが気になります」

「『人間関係が嫌だ』『給料が少ない』など、現在の職場に対する不満をきっかけに転職を考える人たちは、往々にしてそれらの問題で頭がいっぱいになり、キャリアプランまで思いが至っていないようです」

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