キャッシュレス決済 2020年は賢く使いお得に貯金考えておきたいお金の話(4)

2020年には2つの大きな動きがありそうです。1つはキャッシュレス推進協議会が策定するQRコードの統一規格「JPQR」です。現在、4県で普及事業が行われており、「統一QR」とも呼ばれます。簡単にいえば、QRコードに決済事業者の情報が含まれているので、利用者が「○○ペイ」と言わなくても、店舗の端末が自動的に認識できるというものです。

QRコード決済は乱立の様相ですから、新人アルバイトなどが混乱していることもあります。統一されればお店側の負担が軽減されるでしょう。全国で実現すれば、サービス名を気にせずQRコード決済が利用できるようになります。

2つめの動きとして注目されるのは「PayPayとLINE Payは一つになるか」というものです。ヤフーを傘下に収めるZホールディングス(ZHD)とLINEが、経営統合についての合意を発表したことは大きな驚きでした。QRコード決済については、トップを争うPayPayとLINE Payの実施事業者だからです。もし統合すれば、巨大な1強が誕生することになります。

IT(情報技術)企業の経営判断のスピード感を考えれば、2020年に2つのサービス統合が発表されても、何もおかしいことはありません。2社の動向から目が離せないでしょう。

電子マネー、ICカードからスマホへの乗り換え加速か

ICカードを中心に先行して普及してきた電子マネー陣営も負けてはいられません。「カードをかざす」というわかりやすいアクションと、カードに「チャージする」というシンプルな管理法は、高齢者にもなじみやすいものです。またセブン&アイ・ホールディングスやイオングループなどの店頭利用でも実績があることから、まだまだ有力な決済手段です。

電子マネーに関しては、スマホ対応の波にどう乗るかがカギとなりそうです。なかでも有利なポジションにいるのが、AndroidスマホでもiPhoneでも利用できるJR東日本の「モバイルSuica」です。

しかも、ICカードのSuicaでは利用運賃の0.5%がポイント還元されるところ、モバイルSuicaでは2.0%と4倍も還元されます(JR東日本のポイントサービスであるJREポイントの登録が必要です)。

定期入れを忘れても、スマホを忘れて家を出ることはない時代です。2020年は「ICカードケースを捨ててスマホで利用してみる」のもいいかもしれません。

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