2019年家電は「個電」が人気 調理器具はダイニングへ

キッチン家電からダイニング家電へ

もう一つのトレンドは、調理家電がキッチンの外へ出てきたこと。ダイニングで使うことを想定した調理家電が増えているのです。記事「今年の家電、主役は大手の記念モデル・ニッチな個性派」では2018年の注目家電として「食卓に出しっ放しにしておけるホットプレート」を取り上げましたが、その傾向が他の家電にも広がっています。

ここには「家事シェア」に対する意識の高まりが影響しています。調理家電をダイニングに置けば、自然と家族も家事に参加するようになります。例えば、先にご紹介した「ブレッドオーブン」は、ダイニングに置いても違和感のないデザイン。キッチンからダイニングに設置場所を変えることで、朝食の準備を家族にシェアすることができます。家事シェアの時代には「キッチン家電」ならぬ「ダイニング家電」が求められているのです。

ダイニング家電に必要なのは、テーブルの上に出したままにしておけるデザイン性の高さ。ホットプレート以外にも、卓上で使える電気調理鍋、さらにダイニングにおいても違和感のないデザイン性の高い冷蔵庫なども発売されました。この傾向も続いていくと思います。

象印の「STAN.」シリーズは、近年注目されているニューヨークを意識したインテリア「ブルックリンスタイル」と相性のいいデザインが特徴的なダイニング家電。炊飯ジャー(左上)、電動ポット(右上)、コーヒーメーカー(左下)、ホットプレート(右下)
電気調理鍋も進化。アイリスオーヤマからもダイニングでも使えるように、これまでより背の低い「KPC-MA2」が登場
プロダクトデザイナーの深澤直人氏がデザインしたAQUA 「TZ」シリーズは、ダイニングに設置するのにふさわしいルックス。冷蔵庫もダイニングに置く時代の到来か

実際、「買った直後に何度か使ったけど、今はキッチンにしまったまま」というキッチン家電をダイニングで使う、さらにしまうときもダイニングにしまうと決めることで、使用頻度が一気に上がる場合があるんです。2020年のお正月から試してみてはいかがでしょう。

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