【写真はこちら】2019年に登場した名作文具たち納富廉邦のステーショナリー進化形

2019/12/27
長年文具を見続けたライターの納富廉邦氏が、2019年に印象に残った製品を紹介する
長年文具を見続けたライターの納富廉邦氏が、2019年に印象に残った製品を紹介する

ここ数年、日本の文房具は技術的にもデザイン的にも、かなりハイレベルに達して、画期的な製品や、極端な大ヒット製品は出ていない。それよりもむしろ、その高い技術力や新しい素材などを上手に使って、従来の文房具の不満点を解決したり、より便利に使えるようにすることで、用途や使用範囲を広げたりといった製品が増えている。それは、道具としての完成度がとても高くなっているということでもあり、そういった製品が安価に購入できることも含めて、ユーザーにとっては、とてもありがたいことでもある。

ここでは、2019年の文房具を振り返って、これは名作と思われるものを5点選んでみた。現在の文房具、特に学生向き、子供向きというより、ビジネスマンやフリーランスの働く人に向けた文房具を対象に選んだので、興味があったら、すぐに購入して使ってみてほしい。

【記事はこちら】「驚きの筆記具・競馬新聞紙メモ…2019年の名作文具たち」

クリッカート/サインペンなのにノック式

ノック式のサインペン「クリッカート」(ゼブラ、100円+税)。全36色。線幅0.6ミリ
購入時に付いているキャップを外してから約1年はインクが乾かず、普通のノック式ペンとして使える。メモ用のペンとして使うと、この快適さを十分に味わえる

※参考記事「メーンの筆記具にしたい快適さ 個性派サインペン続々」

nameLUNA/指をぬらす器具の画期的な進化

昔からある指先や切手をぬらすための器具が画期的に進化した「nameLUNA」(チロリ、税込み1620円)。ホワイトとイエローの2色がある
湿り具合がちょうど良く、必要なだけの水分が得られる。メンテナンスも簡単で、月をモチーフにしたデザインも悪くない。ネーミングがダジャレなのはご愛嬌(あいきょう)

HD-10TL/プロの使い方を考え抜いたホチキス

「プロスペック」とうたうホチキス「HD-10TL」(マックス、税込み880円)。カラーは4色
針の残量が分かる窓、先端ギリギリでとじられる構造、逆手で握りやすいデザイン、握る距離が短いのに軽くとじられる機構など、現場での使い勝手を集約した製品だ

※参考記事「軽とじ・フラット仕様 いつのまに進化、最新ホチキス」

競馬新聞の紙で作ったパスポートメモ/書きやすい紙を使用

名前が「競馬新聞の紙で作ったパスポートメモ」(ぷんぷく堂、税込み417円)。無地、ドット方眼、5ミリ方眼の3種類がある
実際に書いてみると、サインペンのインクや鉛筆の紙へのノリの良さが感じられる。あまり筆記用紙として使われることがない競馬新聞用紙の書き味を体験してほしい

■実用性の極めて高いテープ/WORKERS'TAPE

封筒に記載すべき項目が印刷されたテープ「WORKERS'TAPE」(ハイモジモジ、税込み990円)。「請求書在中」「納品書在中」「領収書在中」「重要書類」の4種類がある
貼るだけで、スタイリッシュな専用封筒のようになるデザインがうまい。封筒の縦使い、横使いを問わず使える幅の設定も良く考えられている

【記事はこちら】「驚きの筆記具・競馬新聞紙メモ…2019年の名作文具たち」

納富廉邦
佐賀県出身、フリーライター。IT、伝統芸能、文房具、筆記具、革小物などの装身具、かばんや家電、飲食など、娯楽とモノを中心に執筆。「大人のカバンの中身講座」「やかんの本」など著書多数。

(写真 スタジオキャスパー)

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