一枚革の本格靴・カシミヤ超えウール…本当の上質知る心躍る10の特別なモノ(上)

MEN’S EX

2020/1/17

〈 3/10 Special WATCH 〉希少なパテック

時計好きの終着駅とも呼ばれるカラトラバ。初代の誕生は1932年。その研ぎ澄まされた3針デザインはバウハウス哲学を体現したもので、以後すべてのラウンド型ドレス時計の規範となった傑作だ。

とはいえ、ここに行き着くまでにシンプルな3針をすでに購入している人もいるだろう。そんな方にはご覧のモデルを薦めたい。文字盤内周で曜日、外周では月と週番号を表示、趣を深める手書き風の目盛り添えたカラトラバなのだが、意外なことにその長い歴史で、このようなクラシカルな表情は初! 先に述べた通り、バウハウス哲学の影響を受けたため、このような“古典的表記”は存在しなかったのだ。「もしカラトラバがバウハウスと出会わなかったら、初代はこんなデザインだったのでは」。時計好きと、そんな知的でロマンチックな話をするのもオツである。

■PATEK PHILIPPE(パテック フィリップ)

[カラトラバ・ウィークリー・カレンダーRef.5212A]
精度と整備性を大幅に向上させた新開発の自動巻きムーブメントを搭載。カラトラバの完成されたデザインを崩さず日付表示の他、指針式の曜日・月・週番号表示機能も備えたコンプリケーションだ。自動巻き。径40mm。SSケース。カーフストラップ。 365万円 (パテック フィリップ ジャパン・インフォメーションセンター)

スーツ38万円/オラッツィオ ルチアーノ、タイ1万8000円/ニッキー(以上ストラスブルゴ) シャツ3万8000円/バグッタ(トレメッツォ)

〈 4/10 HIDDEN Special 〉名家の隠れ定番

各分野で王道とされるブランドには、それぞれを象徴するような定番があるものだ。しかし、誰もが知る定番とは別に、知る人ぞ知る定番もある。ここで紹介するのは、後者の“隠れ定番”。ツウの心を躍らせるそれらには、特別な魅力がある。

■POLO RALPH LAUREN(ポロ ラルフ ローレン)

[カシミア ケーブルニット]
漁師の防寒服に由来するケーブルニットには様々な様式があるが、独自の端整なケーブルパターンで編まれたポロ ラルフ ローレンのそれは、まずその発色の良さが目に飛び込んでくる。そしてよく見ると……驚くことに、その胸にお馴染みのポニーがいない!? ウールのケーブルニットにはポニーはいるため、これは本作“カシミア版”のじつは、な特徴。ただただシンプルに上質さを湛え、着る者へ極上の温もりを与えてくれるのだ。「そのケーブルニット素敵ですね」の問いに、いやじつは……と答えたときの優越感がたまらなくなりそうだ。 6万6000円(ラルフ ローレン)

ジャケット9万円、シャツ1万6000円、タイ1万6000円、パンツ2万3000円/以上ポロ ラルフ ローレン(ラルフ ローレン)

■CHARVET(シャルベ)

[タイ]
洒落者が辿り着くシャツの最高峰ブランドとして名高い仏・シャルベだが、タイもまた隠れた定番であり、確固たる個性を秘めている。上質なヘビーシルクのみを使用し、しっかりと打ち込んでおり、発色が至極鮮明。華やぎがある、という言葉がもっとも決まりがいいだろう。しっかりした生地感は、ディンプルの美しさにも直結し、端整なシャツと合わせるだけで、自ずと風格を醸し出せるのだ。その証拠か、ケネディ、ド・ゴールといった歴史的大統領たちも愛用していたという。イタリア、イギリスともひと味違う勝負タイ。1本持っておいて損なし。 各2万4000円(日本橋三越本店)

■BROOKS BROTHERS(ブルックス ブラザーズ)

[パジャマ]
眠りの質を求めるなら、寝具だけでなくパジャマにもこだわりたいもの。特にホリデーシーズンを迎えるこれからは、地厚なコットンフランネルの起毛感に包まれ、心地良い温もりを味わってみては? 同ブランドのパジャマはギフト需要も高い名品。これぞ米国のパジャマというべき、オーセンティックなスタイルが人気の理由だ。しかもこちらは今季の新作の色柄で、近年人気再燃したブランドの隠れ定番たるファン(クレイジー)パターンを纏っている。そしてこうも楽しげなパジャマにして、バーボングラスが似合うのがまた不思議だ。 1万3000円(ブルックス ブラザーズ ジャパン)

■LUIGI BORRELLI(ルイジ ボレッリ)

[イージーセットアップ]
手縫いを駆使した、素晴らしい着心地のシャツが名高いルイジ ボレッリ。その着心地が乗り移ったかのような、イージーセットアップがじつは隠れて存在する。「ヴィヴァラ」と名付けられたそれは、袖裏を省いたシャツのように軽やかなジャケット、シルエットは美しくもイージー仕様のパンツのコンビ。柔らかさを求め、コバはシャツ同様にハンドステッチを施しているのもじつに“らしい”試みだ。ほのかに起毛したウールギャバジンが上品で、化繊等の機能派セットアップとは、別次元の優雅さも備える。ソファに座っても絵になるセットアップ。その心地よさに自然と笑みがこぼれるのだ。 14万円(バインド ピーアール)

ニット2万7000円/タリアトーレ(トレメッツォ)

※表示価格は税抜きです。

撮影=筒井義昭、若林武志、椙本裕子、恩田拓治、鈴木泰之、丸益功紀、西山 航、伏見早織 スタイリング=武内雅英(CODE)、宮崎 司(CODE) ヘアメイク=MASAYUKI(The VOICE)、古川 純 構成・文=小曽根広光 文=吉田 巌(十万馬力)、秦 大輔、伊藤美玲、山田純貴 撮影協力=バクスター トーキョー

MEN'S EX

[MEN’S EX 2020年1.2月号の記事を再構成]

Watch Special 2020
SUITS OF THE YEAR 2019
男と女 ときめくギフト
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