車いす陸上のレジェンド再び狙う金 最新マシンの威力

Paravi

一度は引退した車いす陸上の金メダリストが再び頂点を目指しています。勝負の世界へ引き戻したのは、最新テクノロジーを駆使するエンジニア集団でした。

東京スカイツリーの商業施設ソラマチにパラリンピックの競技を体験できるエリアがあります。NTTドコモの次世代通信規格5Gを使ったゲームが設置され、休日には多くの人が集まります。このゲームの開発に埼玉の医療福祉機器メーカー「RDS」が携わっています。

その「RDS」が新たな挑戦を発表しました。車いす陸上界の「レジェンド」伊藤智也選手を現役に復帰させ、新たに開発したレース用の車いすで東京パラリンピックの金メダルを狙うというのです。

秘密兵器となるのが、座った人がタイヤを回す力が最も強くなる位置を導き出すシミュレーター「SS01(エスエス ゼロワン)」です。将来は座るだけで最適な椅子の設計や腰の不調を分析できるようになるといいます。

東京パラリンピックの金メダルを狙う伊藤智也選手

SS01の分析データをもとに開発されたのが車いすレーサー車「WF01TR」です。体の動きを三次元で捉えるモーションキャプチャ―を使用して伊藤選手の情報をデータ化し、最も力を出せるレース用の車を作製しました。

2008年の北京パラリンピックで金メダルを2個獲得した伊藤選手は、新たなマシンでタイムを縮め、世界ランク4位にまでたどり着きました。

RDSの杉原行里(あんり)社長は「人が座るポジショニングによって発揮できる能力や感覚、体力的な消耗が大きく変わることが分かった」とプロジェクトの意義を語ります。

この映像と記事はテレビ東京「ワールドビジネスサテライト」(2019年9月18日放送)の内容を配信用に再構成したものです。

(C)テレビ東京

[PlusParavi(プラスパラビ) 2019年12月10日付記事を再構成]

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