新年こそiDeCo 選ぶポイントは品ぞろえと管理手数料

2019/12/23

手数料の安い運営管理機関を中心にチェックしよう

以上のポイントをふまえて、運営管理機関を選んで頂きたいのですが、約75社を全てチェックするには、手間と時間がかかります。そこで、まずは「口座管理手数料」の安い運営管理機関を中心に検討してみましょう。

19年11月現在、口座管理手数料が資産残高に関係なく「0円」である運営管理機関は、ネット証券やネット銀行に多く見られます。具体的には、「楽天証券」「SBI証券」「マネックス証券」「松井証券」「カブドットコム証券」「イオン銀行」などが、口座管理手数料0円です。

こうして絞った候補先の中から、自分に合った商品を取り扱っているかをチェックするとよいでしょう。運営管理機関を比較する際は、NPO法人確定拠出年金教育協会が運営している「iDeCoナビ」が便利です。

iDeCoの運用は「手数料負け」に注意

少し話がそれますが、iDeCoで運用する商品についても考えてみましょう。

iDeCoで運用できる商品は、「預金」「保険」「投資信託」の3つがあります。

このうち「預金」と「保険」は、元本が保証されている「元本確保型」の商品ですが、現在低金利が続いており、1年間の定期預金の金利は0.01%。100万円を預けても、利息は100円です(保険は途中で解約すると元本割れする商品もあります)。

先述した通り、iDeCoの運用中は、手数料が発生しています。よって、預金や保険だけでは利息が少ないため、手数料の方が高くつく可能性があります。

掛け金が所得控除され、支払う税金が安くなることを考慮すると、トータルで損失とはいえないものの、iDeCoのメリットである「運用益が非課税」も生かしきれません。預金や保険といった金融商品は、iDeCo以外で購入する方が良いでしょう。

投資信託は時間と場所を分散して

元本が保証されていない代わりに、利益が期待できる商品が「投資信託」です。

「投資信託」は、個人から少しずつお金を集め、まとまった資金にして合同で運用する商品のこと。「ファンド」と呼ぶこともあります。

投資信託の投資先には、国内の株式をはじめ、先進国や新興国の株式、国内外の債券、不動産投資信託(REIT)など、さまざまなものがあります。

投資というと「損をするのでは」と考える人も多いかもしれません。「今日の日経平均は○○円」というニュースで報じられるように、株価は上がるときもあれば、下がるときもあります。

しかし、長期的にみれば、株価は今後も上昇する可能性が高いと思われます。世界中の企業は利潤を追求しており、国もそれを後押しする努力をしています。これまでの歴史を振り返れば、リーマン・ショックのように一時的に停滞することはあっても、着実に経済成長を遂げてきました。長い時間をかけて、少しずつ世界全体に投資をすれば、利益を得られる可能性は高いと考えられます。

その点、iDeCoは定期的に一定のお金を積み立てていく制度ですので、自動的に時間分散ができます。投資信託を利用して、世界全体に投資をすることもできます。

手間をかけず、なおかつ手堅く資産運用をしたい場合は、「インデックスファンド」を毎月一定額ずつ購入する方法がおすすめです。インデックスファンドは、日経平均、東証株価指数(TOPIX)、米株式市場のダウ工業株30種平均(NYダウ)といった株価指数と同じような動きを目指す投資信託のこと。日本だけではなく、先進国や新興国の株式のインデックスファンドを購入することで、市場全体の平均的な運用成績を得ることができます。

また、運用管理費用(信託報酬)が安いので、長期的にみるとアクティブ運用よりも資産を増やしやすいといわれています(上記のiDeCoを運営するうえで発生する手数料とは別です)。

積み立てをはじめた頃は、まだ資金も少ないので、世界株式中心のファンドを買う、為替によって売る、他の金融商品を買うなど、スイッチングが無料でできるのも、iDeCoならでは。投資に慣れる練習をしてみることもおすすめです。

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