「盆栽はかっこいい」日本人にこそ伝えたい

そこでの3カ月間の経験が作風に変化をもたらした。次第に海外でのイベントなどにも呼ばれるようになり、日本と海外を行き来しながら腕を磨き、自分なりのスタイルを作っていった。愛好家でなくても興味を持ってもらえるような、短時間で見学者を感動させられるものができないか。そこでミラノのクラブや路上でのパフォーマンスをはじめた。音楽で演出し、短時間でどんどん植え込みをして作り上げる創作盆栽は、人気を集めると同時に「これは盆栽ではない」という論争も巻き起こした。

「盆栽は僕のパートナーみたいなもの。ほとんどが僕より年が上で毎日ひとつは学ぶことがあります」

文化庁の文化交流大使にも任命され、これまでに世界30カ国以上で盆栽の普及活動に携わり、チャレンジを続ける。来年は東京オリンピック・パラリンピックで多くの外国人が来日し、日本文化への注目が集まるはず。紹介する機会が増えるのはいいことなのだが、海外の人よりは日本人に、盆栽はかっこいいものだと伝えたいのだという。「大きくイメージを変えるんなら、僕が有名になればいい。そういう考え方に変わっていきました」

3年前、自分の盆栽園「成勝園」を開き、4人の弟子を持つ。「最初は興味本位。そのあとは天職と思い、海外で使命を感じました。今、盆栽は天命です」

(Men's Fashion編集長 松本和佳)

平尾成志
徳島県出身。京都の東福寺、重森三玲作・方丈庭園に感銘を受けて加藤蔓青園に弟子入りする。2013年、文化庁文化交流使に任命され、海外に盆栽を広め、文化交流に努めた。

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