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メークは「貼る」時代 人工皮膚が変える美容の常識

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日経トレンディ

日経トレンディは令和2年が様々な新技術が産声を上げる激動期だと捉え、我々の生活や日本経済に深く関わるテクノロジーやサービス、交通などが今後どうなっていくかを予測した。今回はその中から「人工皮膚・人工毛髪」技術について紹介する。

◇  ◇  ◇

「このテクノロジーで、肌の悩みや苦しみを解決したい」。2019年12月に花王が発売したスキンケア製品の新技術「ファインファイバーテクノロジー」について、同社の澤田道隆社長は大きな可能性を見いだす。

この技術は、小型機器を用いて1μm(マイクロメートル)以下の極細繊維を肌に直接吹き付け、積層型の極薄膜を作るというもの。おむつや生理用品などの不織布研究から生まれた技術を転用した。肌の表面にごく自然に膜が密着している様子は、まさに「人工皮膚」あるいは「第2の皮膚」と表現できそうなものだ。

 新製品「バイオミメシス ヴェール」は、この極薄膜と美容液とを組み合わせ、就寝中に顔の肌の湿潤環境を整え続ける。膜は肌の3次元形状に対応し、表情などの動きにも追従するため、剥がれにくい。湿潤マスクを1晩中貼っているようなイメージに近い。そうして寝ている間に十分な潤いを肌に与え、翌朝目が覚めたら手で膜を剥がして、普段通り洗顔すればいい。

「技術としては、スキンケアの他にもメークやボディーケア、アートといった分野への応用も考えられる。また将来的には、医療領域での展開も目指したい」と澤田社長は展望を語る。

20年以降は、こうした「人工皮膚」技術を応用した製品・サービスが相次ぎ登場し、美容の新たなジャンルを形成することが見込まれる。資生堂が開発中の「セカンドスキン」も、近い将来の製品化が期待される注目技術。米国のスタートアップ企業から18年に事業買収したもので、特殊なポリマーを配合したクリームと専用の乳液を肌に重ねて塗ると、瞬時に肌と一体化し、凹凸を補正してシワやたるみを隠せる。美容成分を肌にとどめておく機能にも優れ、スキンケアや日焼け止めなどの展開を視野に入れている。

メークも「貼る」時代へ

メークの分野で近年中に実用化を見込むのは、パナソニックが開発を進める「メイクアップシート」。利用者の肌の質や色に合わせた人工皮膚のようなシートを貼り付けることで、ほおのシミやそばかすをほぼ完全に隠せる。

カメラを内蔵したミラー機器に顔を映すと、どこにシミがあるのかが詳細に分析され、その顔データを反映したシートが印刷される。シートの厚さは僅か数百ナノメートルで、貼っていることに気付かれないほどだ。貼るときも剥がすときも水にぬらすだけと簡単。「塗る」から「貼る」へ、メークの概念を大きく覆す。技術的にはほぼ完成しており、まずは美容サロンや化粧品売り場などに装置が導入され、消費者が試せるようになる見通しだ。

もっと手軽な「第2の皮膚」ということでいえば、温泉やプールなどに入る際に体のタトゥーやシミを自然に隠せるシール製品も、これから注目度が高まりそう。東京五輪が開催される20年には、多くの外国人観光客が日本各地を訪れる。日本の文化やレジャーを気兼ねなく楽しみたいと考える人の利用も増えるだろう。

皮膚だけでなく、人工毛髪の新技術も開発が進む。アデランスは、構造たんぱく質繊維技術を持つスパイバーと共同で、新しい毛髪素材の研究開発に19年から着手した。

新素材は原料を石油資源に頼らないという持続可能性に加え、構造たんぱく質の特性を生かして、「美容室で使っている一般的な液剤を用いて、カラーリングやパーマができるのもメリット」(アデランス)。ウィッグや増毛(自髪に毛材を取り付ける)などでの利用を想定しており、21年以降の商品化を目指している。

[日経トレンディ2020年1月号の記事を再構成]

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