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著者のスタンフォード大学工学博士・飯野謙次氏

著者のスタンフォード大学工学博士・飯野謙次氏

「ミスはするより、しないほうがいい」。これは誰でも思うことでしょう。しかし現実には、日々仕事をする上でのちょっとしたミスや失敗は避けがたいものです。多くの人は、そのミスや失敗で自身の評価を下げてしまいがちですが、実はミスや失敗によってあなたの評価を上げ、周囲からの信頼を得ることもできるのです。今回は『ミスしても評価が高い人は、何をしているのか?』(日経BP)の著者、飯野謙次さんに、評価や信頼につながるミスや失敗の扱い方をうかがいました。

◇   ◇   ◇

皆さんこんにちは、飯野です。突然ですが、以下に紹介するAさんとBさんとでは、どちらがより多くの失敗やミスをしていると思いますか?

【Aさん】
新しいことにチャレンジして、着実に成果を上げている。上司や同僚からの評価は、「あの人に任せておけば安心」「やっぱりあの人は仕事ができる」と高い。
 
【Bさん】
真面目で熱心なのに、要領が悪いのか、なかなか成果につながらない。上司や同僚からは、「アイツはまたミスをしたのか……。いつまでも頼りないな」「成長が見えない」などと言われがちで、なかなか評価されない。

さて、どちらの人のほうが、ミスや失敗が多いでしょうか?

実はミス自体が怖いのではない

著者の飯野氏は東京大学特任研究員や失敗学会事務局長でもある

著者の飯野氏は東京大学特任研究員や失敗学会事務局長でもある

私はこの質問に対して、確信を持ってお答えすることができます。それは、「Aさんの方が、ミスや失敗を多くしている」です。

ミスや失敗は、日々仕事をしていく上では不可避なものです。特にAさんのように新しいことにチャレンジしている人は、日々、ミスや失敗と隣り合わせに仕事をしているはずです。

しかし、ミスや失敗の多いAさんが高い評価を受けているのには、理由があります。実は、ミスや失敗はしてしまった分だけ適切に対処し、克服することによって、自身の評価を飛躍的に高めることができるからです。

では、ミスや失敗を起こしてしまったら、どう対処すればいいのでしょうか?

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