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画像はイメージ=PIXTA

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社員がいきいきと働き、高いパフォーマンスを発揮する職場をつくるには何が必要か。産業医として多くの企業で社員の健康管理をアドバイスしてきた茗荷谷駅前医院院長で、みんなの健康管理室代表の植田尚樹医師に、具体的な事例に沿って「処方箋」を紹介してもらいます。

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毎日の仕事にパソコンは不可欠。画面をにらみながらの作業で、目の疲れや肩こり、ストレスなどに悩まされているビジネスパーソンも少なくないでしょう。その症状、「VDT症候群」かもしれません。VDTとはビジュアル・ディスプレー・ターミナル(画像表示装置)のこと。パソコンやタブレット、スマートフォンといった情報機器を長時間、使うことで目や体、精神に負荷を与え、悪影響を及ぼすことをVDT症候群と呼びます。

VDT症候群の主な症状は以下のとおりです。

【目】眼精疲労、視力低下、ドライアイなど
【体】首や肩、腰のこり・痛み、頭痛など
【精神】イライラ、不安、抑うつ状態など

「目が疲れる」「目が痛い」「目が充血する」という症状が続くときは、「眼精疲労」が疑われます。パソコンやスマホを長時間使い、同じ姿勢で画面を見続けると眼精疲労の原因となります。また、画面に集中していると、まばたきの回数が少なくなります。まばたきには眼球の表面を涙液で潤すはたらきがあります。まばたきをしなければ涙液が蒸発し、目が乾燥して「ドライアイ」となり、角膜に傷や障害を生じやすくなります。ドライアイの初期症状として、眼精疲労が認められることがあります。

眼精疲労の予防には目のストレッチ

眼精疲労の予防策としては、目を休めることが一番大切です。仕事の合間に、遠くを見て目の緊張を和らげたり、目を閉じて休ませたりしてください。次のような目のストレッチも効果が期待されます。

3メートル先と30センチメートル先にそれぞれ目標物を設定し、3メートル先を10秒ほど見たら、30センチ先に焦点をあわせて約10秒間見つめてください。これを3分ほど繰り返します。これにより、目の焦点を合わせる役割を果たす「毛様体筋」という筋肉をマッサージすることになります。

温かいタオルをまぶたの上に載せて、こめかみや眉毛の下の骨のくぼみを指で押して刺激するのもいいでしょう。ただし、目が炎症を起こしていたり、充血したりしている場合は、冷やしたほうがよいので注意してください。

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