ゴルフはプレー中の服装だけでなく、行き帰りやクラブハウス内での服装など、トータルで気を配る必要がある。紳士のスポーツを愉しむ社交場でもあるからこそ、ジャケットを着用し、身だしなみをきちんと整えて臨みたい。
メタルボタンの装飾性とラクな伸縮性がちょうどいい
紳士のスポーツであるゴルフは、ビジネスとは異なるジャケットスタイルを楽しめる場でもある。とはいえ、いわゆる名門コースやカジュアルなゴルフ場など、場によって服装のルールも異なるので、状況をわきまえたうえで、それぞれの場所に相応しい装いを心掛けたい。そこで今回、「紳士」然としながらも、軽くて動きやすいスタイルを一着で叶えてくれるジャージーブレザーに注目した。スポーツジャケット由来のブレザーを、伸縮性に優れたジャージー素材を使って、テーラード技術を駆使して仕立てた一着は、動きやすさときちんとした見映えを両立してくれるからだ。メタルボタンの華やかさも、大人の品格を高めてくれるに違いない。名門コースなら、派手さを嫌うコースもあるのでより落ち着いた着こなしを意識。カジュアルなコースなら、スポーティな装いに、羽織りのアクセント感覚で装ってみよう。
〈 ブレザー 〉
■TAGLIATORE
両脇からウエストを絞った立体フォルムが人気のモンテカルロのダブルブレザー。卓越したカッティング技術によるウエストシェイプの色気を快適なウールジャージーで堪能できる。ニット並みに柔らかく、身体のラインに沿う流麗なフォルムを際立たせてくれる。今季も、身体に吸い付く極上の着心地は健在だ。 10万5000円(トレメッツォ)
for 名門コース
for カジュアルコース
そもそも名門コースって?
昔から名門と謳われているゴルフコースはいくつもある。いわゆる名門とは何を持ってそう呼ばれているのか? ゴルフダイジェスト・オンラインの江ヶ崎忠晴さんにうかがった。
「名門ゴルフ場とは、開場50年以上の歴史あるゴルフコースで、メンバーオンリー、もしくはメンバー同伴でないと利用ができないようなゴルフ場に使われる表現です。トーナメントが開催されることも多いですね。会員として在籍年数を経た紹介者が必要で、一定の基準を満たしていないと会員として入会も認めてもらえない場合が多いようです。それゆえ企業のトップなど、エグゼクティブ層の会員が多く社交場としての側面も。メンバー間で受け継がれてきた服装のルールも存在することが多く、ジャケットに、襟付きシャツ、スラックスといった基本は知っておくべきですね」。
さらにゴルフ場によって稀に“派手色や柄はタブー”など暗黙のルールも。会員への下調べが重要。