いつもの私、どう取り戻す 女性たちの「マイルール」『“いつもの私”で毎日がうまくいく My Rules』より

「今、自分がイケていない」と思うのは、どんなときだろうか。仕事の失敗を引きずってしまい、なかなか前向きな気持ちになれない。忙しすぎて部屋も食生活も乱れて、毎日を“雑”に過ごしている気がする。イライラしてつい家族に当たってしまい、ギスギスした雰囲気になって余計に落ち込む――。

生きていれば日々、さまざまなことに振り回されて、感情もペースも乱されがちだ。しかし、それを未然に防ぎ、自分を心地よい状態に保つためのコツを持っている人は、少なくない。そこで、多くの人がどんなことをして自分を心地よい状態に保っているのかを『“いつもの私”で毎日がうまくいく My Rules』(日経WOMAN編)で見てみよう。20代から80代までの働く女性86人が、自分を整えるためのマイルールを紹介している本だ。

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「ネガティブ感情は『はい、終わり』と手を叩いて退治する」
「月収がどれだけ増えても、月20万円以内で暮らす」
「後輩を指導するときは、第一声で褒める」
「通勤電車はあえて各駅停車に乗り、瞑想タイムに」

本書には、メンタルコントロールから家計管理、コミュニケーション術まで、さまざまなルールが登場する。オリジナリティーあふれるルールばかりで、その人の価値観や大切にしていることが見えてくる。自分もまねてみたいルールもあれば、ここまではできないかな……と思うルールも。

朝イチ業務改善コンサルタントの池田千恵さんや、84歳のITエバンジェリスト・若宮正子さんなど、知る人ぞ知る著名な女性も登場するが、多くは私たちの身近にいるような一般の働く女性たちだ。

周りに振り回されず、自分の“ものさし”を持ちたい

1人あたり3つのマイルールが短いフレーズでまとめられていて、読んですぐ実践しやすい

本書の制作にあたり、日経WOMANのインスタグラムを使って「マイルール」を募集したところ、多くの働く女性たちから独自のルールが集まった。

女性たちが「マイルール」を積極的に持とうとする背景には、「人の評価によって自分の軸がぶれやすい」という今の時代の状況が透けて見える。

SNSで発信することが日常的になっている現代だが、自分の投稿にどれだけ「いいね!」がつくかどうかが、全く気にならない人はほとんどいないはずだ。なかにはお金を払って「いいね!」やフォロワーの数を増やす人までいるという。こうした他人の評価を気にしなくて済むよう、インスタグラムでは「いいね!」数を非表示にするテストが行われているが、そんな動きも、多くの人が「評価を気にするストレス」を感じていることの表れだろう。