多くの人は、自分らしく、伸び伸びと生きたいと思っているはずだが、評価にさらされる世の中では、「自分らしい私」よりも、「いいね!を押してもらえる私」を意識しがちだ。無意識のうちに人の評価を気にするあまり、何が自分らしいのかさえ見えなくなってしまう恐れもある。

女性たちのマイルールに共通する5つの要素

そんな世の中で、「心地よい自分」「人に左右されない自分」を保つために、マイルールをあえて持つ女性たちがいるのは納得できる。この“ルール本”を編集した筆者が感じた、働く女性たちのマイルールに共通する5つの要素を紹介しよう。

1. 気持ちをリセットする習慣を持つ

「1日30分は『仕事』を考えない時間をつくる」「仕事場へ行く前にカフェでボーッとする」「悩んだときは、近くの運動公園を夜ランしてスッキリ」など、仕事やプライベートでざわついた気持ちをリセットするための習慣を持つ人が目立った。

2. 時間をとことん効率化する

「天気に応じたコーディネートを決め、毎朝悩まない」「仕事は15分単位でやるべきことを決める」「台拭きはウエットティッシュを使い、洗う手間を省く」など、考える時間、作業する時間を省き、仕事でも集中力を最大限に発揮してこなすための工夫が見られた。

3. スキルアップで自己肯定感を高める

「年間100冊を目標に、毎日必ず本を読む」「月額約2700円のオンライン英会話でスキルアップ」「子供を寝かしつけた後は、自己啓発タイムに」など、自分を成長させるための習慣をルーティン化することで、自信につなげている人も多かった。

4. 人間関係を大切にする

「ひとり暮らしの80代の父には毎日電話をかける」「子供の頑張りは、大げさなくらい褒める」「夫婦円満のため、1日1回はキスをする」など、家族とのコミュニケーションも自分のなかでルール化することで、良い関係を保つ努力をしていた。

5. 好きなことにお金を使う

「お金のMy Rules」編はページ数もかなり充実している。自己投資にはお金を惜しまない人が多いようだ

「3カ月に一度、ホテルで5000円のぜいたくランチ」「年に1度、7万円の旅費でひとり旅を満喫」「年間10万円の予算でおトクな芸術鑑賞を楽しむ」など、予算を決めて好きなことを思い切り楽しむ人も少なくなかった。

ちなみに、「お金のMy Rules」編で登場する人たちは全員を仮名にしているが、年収・月収・貯蓄投資額を公開しているので、自分と近い収入事情の人のルールを参考にするのもいいだろう。

マイルールはいわば、自分を少しでもいい状態に保ちながら、日々の荒波を乗り切るための「小さな努力」だ。これほど多くの女性たちが、ささやかな努力を重ねながら日々を前向きに暮らしているのだと実感すると、人をいとおしく思う気持ちが湧いてくるとともに、さて自分のマイルールは何かな……と考えてみたくなる。

(日経BP 日経WOMAN編集長 藤川明日香)

“いつもの私"で毎日がうまくいく My Rules

編者 : 日経WOMAN
出版 : 日経BP
価格 : 1,430円 (税込み)