投信・株の購入 クレジット払いでポイント積み上げポイント賢者への道(143)

NIKKEIプラス1

2019/12/11
写真はイメージ=PIXTA
写真はイメージ=PIXTA

クレジットカードを用いて投資信託や株式を購入、決済できるサービスが増えています。取引口座へ事前に入金しておく手間を省け、ポイントもたまります。

クレディセゾンは11月、同社発行のセゾンカード、UCカードの保有者向けに投信・株式を毎月積み立てるサービス(セゾンポケット)を始めました。購入代金をクレカで決済するので通常取引のような面倒な入金作業は不要です。6回積み立てたときの合計額に対して5000円ごとに1ポイント(5円相当)が還元される特典があります(通常のクレカポイントは付かず)。

手持ちの永久不滅ポイントを投資資金に充てることも可能です。投信はセゾン投信が運用する2種類の国際分散型のファンドから選び、月1000円の少額購入も可能です。株式は100銘柄を超える日本株から選び、月5000円以上の金額を指定します。

投信のクレカ決済は18年年8月、tsumiki証券が始めており、筆者も利用しています。丸井グループのクレカ、エポスカードを使い、月3000~5万円を積み立てるサービスです。年間の投資額に応じてポイントが1年目に0.1%、2年目は0.2%、5年目以降は0.5%たまります(通常ポイントは付かず)。ちなみに筆者はこれまでに計70万円を投資し、現在は約5万円の含み益になっています。株式相場が好調なのが理由です。

楽天証券のサービス(18年10月開始)も利用中です。楽天カードを使って投信を毎月積み立て、決済額に応じて1%分のポイントを獲得できます。こちらは約計66万円の投資額に対して約6万円の含み益です。

老後2000万円問題を機に資産形成への関心が高まっています。クレカ決済サービスは小口で始められるので初心者も活用してみてはいかがでしょうか。

菊地崇仁
 北海道札幌市出身。1998年に法政大学工学部を卒業後、NTTに入社。社内システムやLモードの料金システムの開発などに携わり、2002年に退社。同年、友人と共に起業し、システムの設計・開発・運用を行う。06年、ポイント交換案内サービス・ポイ探の開発に携わり、11年3月代表取締役に就任。一般からプラチナまで、57枚のクレジットカードを所有。

[NIKKEIプラス1 2019年12月7日付]