災害減免法か雑損控除か 被災したら有利な税優遇吟味確定申告忘れずに

台風19号は首都圏でも広範囲に浸水被害をもたらした(10月、川崎市高津区)
台風19号は首都圏でも広範囲に浸水被害をもたらした(10月、川崎市高津区)

朝晩の冷え込みが強くなり、冬の気配を感じる12月初旬。夕食後、食器の片付けをする良男の横で幸子がお茶を入れ始めました。ソファに座っていた恵がテレビを付けると、9月の台風で被害を受けた公共施設が営業を再開したことを伝えるニュースが流れました。

筧(かけい)家の家族構成
筧幸子(48)良男の妻。ファイナンシャルプランナーの資格を持つ。
筧良男(52)機械メーカー勤務。家計や資産運用は基本的に妻任せ。
筧恵(25)娘。旅行会社に勤める社会人3年目。
筧満(15)息子。投資を勉強しながらジュニアNISAで運用中。

良男 今年は関東地方に大きな台風がいくつもきたな。

幸子 相次ぐ台風被害で自宅や家財が大きな損失を受けて住めなくなってしまった人も多くいたようね。火災保険や地震保険に加入していれば自然災害に対してある程度は備えることができるけど、補償額が十分でなければ経済的な負担は大きいわ。この前開いたマネーセミナーで、自然災害で被害を受けた人が受けられる税優遇制度について説明したの。意外に知らない人が多くて驚いたわ。

 私も知らなかった。

幸子 被災した人が使える税優遇制度には主に2つあるの。1つは所得税の「雑損控除」。確定申告をすれば災害などで受けた損失額の分を、社会保険料や生命保険料、寄付金などと同じように、一定額まで所得から控除できるの。

 地震とか台風とか自然災害による被災が対象なの?

幸子 災害のほか、盗難や横領による経済的な損失も含むのよ。対象は自宅や家財、車など。「生活に通常必要でない資産」は対象外なので、保養や娯楽のために利用する別荘などは含まれないわ。

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