「ケースが小さい」は正義 小型完全無線イヤホン4選

ジャンル選ばず聴き応え/「Air-XR」

Mavin「Air-XR」(1万1750円)。ケースは適度な丸みを帯びていて手に馴染む

最後に紹介するのがMavinの「Air-XR」。Mavinは米カリフォルニアにあるメーカーで、これまでにも小型でハイスペックな完全無線イヤホンを開発してきた。「Air-XR」は2019年9月に発売された、今回の中では最も新しい完全無線イヤホンだ。

ケースの幅は61ミリと「AirPods Pro」とほぼ同じだが、高さは「Air-XR」は35ミリと「AirPods Pro」より約1センチ小さい。イヤホン・ケース込みの重さは32.6グラム。イヤホン単体では3.8グラムと今回紹介している他のものとほぼ同じなのだが、装着すると不思議とほどよい重さが感じられ、安心感があった。

横尾さんによれば「低域の量感がしっかりしていて、オールジャンルで聴き応えのあるサウンドを楽しめるイヤホン」。個人的には、4つの中で最も音が良いと感じた。低音寄りだが高音も澄んでいて、細かな音まで聞き取りやすい。

再生・停止などの操作は側面をタッチする。耳の中にすっぽりと収まり、安定感がある

防水性は水深1メートルに30分沈んでも大丈夫なIPX7を搭載し、連続再生時間はイヤホン単体で10時間、ケース併用で30時間。防水性、バッテリーでは4機種の中で最も高性能だ。また、音声ガイダンスが日本語のため分かりやすく、Bluetooth接続性能も他と同様の条件で試したが一度も途切れなかった。価格は1万1750円と今回紹介した中では一番高価だが、それに見合った性能だといえそうだ。

購入時は「自分の耳にフィットするか」を確かめて

今回実際に4機種を試聴してみて、どれも音質・性能ともにハイクオリティーだと感じた。それぞれに個性はあるものの、大きさと性能はトレードオフではないと言えそうだ。

では、超小型の完全無線イヤホンを購入するときにはどんな点に気を付ければいいのか。横尾さんは「一番のポイントは、自分の耳にフィットすること」と話す。

「先日、JR西日本が『乗り降りの際にワイヤレスイヤホンを線路に落とされるお客様が増えている』と注意喚起し話題になりました。まず、ツルツルとしたボディーでインイヤー型だと耳から抜け落ちやすく、装着中に落ちる可能性があります。また、街中で完全無線イヤホンを使っている人を見ていると、正しく装着できていない人が多いです。誤った装着方法だとちょっとした衝撃で落ちる可能性があるので、正しい装着方法を確認し、自分の耳にフィットするかを確認することが大切です」

また、イヤホンを線路に落としてしまうのは、「乗降時にケースから出し入れしていて手が滑るケースも多い」。超小型となればケースもイヤホン本体も小さく、うっかり落としてしまう危険もある。購入する際には製品を触り、耳にフィットするか、ケースは扱いにくくないかを確認すると、トラブルを防ぐことができるだろう。

(文 小沼理=かみゆ)

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