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出張先でもお得にキャッシュレス決済 使い勝手試した

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NIKKEI STYLE

消費税が10%にアップして、はや2カ月が経過した。財布のひもが固くなってしまった人も多いかもしれないが、それと同時にスタートした「キャッシュレス・ポイント還元事業」をうまく利用すれば、増税前より安く買い物ができるケースもある。個人的に普段からSuicaなどのキャッシュレスサービスを使っていたが、増税後は、以前にも増して様々なサービスを使うようになり、その便利さを実感している。

だが、これは東京を離れても変わらないのだろうか。

増税直後の10月は出張の機会が多く、1カ月で仙台、福岡、京都、奈良、名古屋、金沢の6都市を訪れたので、そこでも積極的にキャッシュレスサービスを利用した。土地勘のない場所でどれだけ使えるのか。実際の使い勝手はどうだったのかをリポートする。

最大5%のポイントが還元される

まずはキャッシュレス・ポイント還元事業とは何かを再確認するところから始めよう(周囲の人に聞いても意外に知らない人が多かった)。

これは経済産業省が増税に合わせて10月1日からスタートしたポイント還元プログラム。飲食店やスーパーなど特定の店舗で、クレジットカードやSuicaなどの交通系ICカード、PayPayなどのスマホ決済といった、いわゆる「キャッシュレス決済」サービスで会計を済ませると、最大5%または2%のポイント還元が受けられる制度だ(記事「消費税ポイント還元使いこなす 複数決済で上限アップ」参照)。

キャッシュレス決済サービスといっても、クレジットカードから交通系IC、スマホ決済など、山ほどあるが、使える決済サービスは、お店によっても異なる(経済産業省の「ポイント還元対象店舗検索アプリ」で店舗を表示すると、利用可能なキャッシュレス決済サービスが一覧できる)。

キャッシュレス・ポイント還元事業とは別に、キャッシュレス決済サービスが独自で行っている還元キャンペーンもある。一度の買い物で、経済産業省のポイント還元に加えて、決済サービス会社が定めたキャンペーンの還元が上乗せされるのだ。このような独自のキャンペーンはPayPayや、LINE Pay、楽天Payなどのスマホ決済が積極的に展開している。

例えば、PayPayでは、「まちかどペイペイ」と称したキャンペーンを実施している。今回出張したときは、まちかどペイペイ第1弾として、対象店舗でPayPayを利用すると、キャッシュレス・ポイント還元事業の5%還元に、まちかどペイペイの5%還元をプラスした、合計10%の還元が受けられた(12月1日からは第2弾が実施中)。楽天Payも、キャッシュレス・ポイント還元事業だとコンビニなどの大手チェーンは2%しか還元されないが、楽天Payなら独自に3%の還元がついて合計5%還元されるキャンペーンを実施していた(同キャンペーンの第1弾は終了。2020年1月1日から第2弾がスタート予定)。

また、事前登録は必要だが、Suicaなどの一部交通系ICカードでは、電車に乗ったり買い物をしたりした際に還元されるケースがある。登録しておけば日々利用しているうちに少しずつポイントがたまっていく。ポイント還元を意識していなくても、ちょっと飲み物を買ったり自動改札を通過したりするたびにたまっているというわけだ。

だが、東京以外の都市でキャッシュレス決済はどのくらい使えるのか。土地勘のない街での使い勝手はどうなのか。

駅ナカは交通系、個人経営店はPayPay

10月1日の時点で筆者が使える環境にあったのは、交通系ICカードのSuica、QRコード決済のPayPay、楽天Pay、LINE Payだ(正確にいうならクレジットカードも持ち歩いていた)。その中で出番が多かったのはPayPayとSuicaだった。

仙台や金沢など大きな駅の構内なら、支払はSuicaだけで問題なかった。食事からお土産までまかなえる。ご当地グルメの飲食店も充実しているし、大きな荷物を預けるコインロッカーもSuicaで利用できる。どこの駅でも現金がなくても困ることは一度もなかった。日帰りで行った仙台では、牛タンやずんだ餅を食べてきたが、最後まで現金は使わずに帰ってきた。新幹線もクレジットカードで払ったので、現金は一度も使わなかったことになる。東京で生活するのと同じ感覚で支払いをすることができた。これはある意味、予想通りだった(実は後で落とし穴に気づくのだが)。

印象的だったのは、おそらく最近まで現金のみだったと思えるような個人経営の飲食店などが、利用可能な唯一のキャッシュレス決済サービスとしてPayPayを導入しているケースが多かったことだ。奈良で利用した飲食店で話を聞いてみると、初期費用などが無料で導入しやすかったからだという。

キャッシュレス決済浸透を実感

実際に全国各地で使ってみると、利用可能な決済サービスに差はあるものの意外なスポットにまでキャッシュレス決済は浸透していることが見えてきた。

例えば、仙台では仙台駅からも歩いて行ける仙台朝市の一部鮮魚店では、各種交通系ICカードやクレジットカードなどが使えた。キャッシュレス・ポイント還元事業にも登録していたので、お土産を買ってしっかり5%還元が受けられる(ちなみにお店の話では、一番キャッシュレス決済を利用するのは訪日観光客だという)。他に、金沢の近江町市場でもPayPayを利用できる店が多かった。

また、福岡でちょうど開催されていたオクトーバーフェストをのぞいてみると、各種キャッシュレス決済サービスが利用できた。ここはキャッシュレス・ポイント還元事業の対象ではないが、決済サービス独自の還元は受けられる。ビールを何杯もお代わりするときは、小銭を使うよりキャッシュレス決済のほうが便利そうだ。

余談だが、キャッシュレス決済比率が日本よりはるかに高い韓国では、お祭りの屋台でクレジットカードが使えるという。NIKKEI STYLEでも以前、中国ではストリートミュージシャンがおひねりをQRコード決済で受け取っているという記事が掲載されていた(記事「津田大介、中国スマホ決済に驚き 日本はLINEに期待」参照)。日本でも、今後少しずつ浸透していくのかもしれない。

京都で入ったラーメン屋は券売機で食券を購入するシステムだったが、PayPayを使うこともできた。PayPayで払う人は、券を買わずに席で直接注文してQRコード決済を済ませる。こちらもキャッシュレス・ポイント還元事業の対象店舗ではないが、話を聞いてみるとPayPayで支払う人は一定数いるという。

6都市出張の間、キャッシュレス決済ができなくて困ったのはバスに乗るときだ。金沢の北陸鉄道バスでは、Suicaなどの交通系ICカードにも対応しておらず、現金で支払った。似たような経路を走っているJRバスでは使えたが、そのときは時間の都合で先に来た北陸鉄道バスを利用したのだ。

また、車で郊外を走っている途中で寄った飲食店や道の駅では、現金のみの店舗も残っていた。大きな駅の周辺ならキャッシュレス決済の店は簡単に見つかるが、知らない場所を訪れる際には、現金はまだ手放せなさそうだ。

「使えた」のに「たまらない」落とし穴

さて肝心のポイント還元はどうだったか。今回、全国各地でキャッシュレス決済を使ってみたが、「予想以上に多くのスポットでポイント還元が受けられた」というのが実感だ。駅を離れると交通系ICカードを使える店は減ってしまうが、スマホ決済やクレジットカードを併用すれば、ポイント還元を受けられる店は多い。

還元額は、PayPayの場合、3万2510円の支払いで1819円還元された。還元率は約5.6%だった。まちかどペイペイの対象店舗ばかりではないので還元率は10%以下だが、増税前よりもお得になった計算だ。

Suicaは1万7620円使って728円還元された。ただこの段階で、自分が大きな誤解をしていたことに気づいた。Suicaの場合、キャンペーンのポイントが還元されるのは基本的にJR東日本エリアの対象店舗なのだ。今回、出張で出かけた仙台、福岡、京都、奈良、名古屋、金沢のうち、JR東日本エリアは仙台だけ。主に駅ではSuicaを使用していたが、筆者の場合、仙台以外の都市では駅ナカの店舗で利用してもポイントはたまらなかった。

交通系ICカードは乗車や買い物に関しては相互利用が可能なので、エリアのことをすっかり忘れていたのだ。福岡でも京都でも奈良でも名古屋でも金沢でも、何の問題もなくSuicaで支払いができた。そして東京に帰ってから、ポイントがたまっていないことに気づいたのだ。これにはガッカリした。Suicaで支払った店の中には、別の電子マネーを使える店もあった。気づいていればキャンペーンのポイント還元を無駄にしなくて済んだことになる。

交通系は意識しなくても勝手にたまる。なので使い慣れてからは還元対象店舗を示すPOPもあまり見ていなかったのが、エリア外であることに気づかなかった原因の一つだろう。

これからキャッシュレス決済を利用する人は、まずは自分がよく足を運ぶスーパーなどで使えるサービスを確認して、日常生活の範囲で利用してみるといいだろう。例えば筆者の場合、通勤などで必ず使う交通系ICカードプラスPayPayなどのスマホ決済サービスが使えれば十分だと感じた。

その一方で、出張などで訪れるよく知らない土地では、キャッシュレス決済だけで対応しようとするのはまだ不安が多い。ポイント還元対象店舗検索アプリは、地図上にピンが無数に表示され、タップしないとどんなお店かわからないため、知らない土地で使うのは大変だった。めったに行かない旅行先などでは、「使えたらラッキー」くらいに考えておくのがよさそうだ。

(文 藤原達矢、イラスト 鈴木エヌ)

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