Men's Fashion

「スーツ着るとスイッチ入る」ラグビーW杯成功けん引

SUITS OF THE YEAR

元ラグビー日本代表主将 廣瀬俊朗さん

2019.12.5

日本経済新聞社デジタル事業 メディアビジネスユニット「NIKKEI STYLE Men’s Fashion」と世界文化社「MEN’S EX」が共催する、「ビジネスや自分のフィールドで情熱を持ってチャレンジし、時代を変えていく才能や志を持つ人」を表彰するアワード「SUITS OF THE YEAR 2019(スーツ・オブ・ザ・イヤー)」。2回目となる授賞式を11月7日(木)PALACE HOTEL TOKYO(東京都千代田区)にて開催しました。それぞれの分野で活躍する受賞者6人の横顔を紹介していきます。




国歌で世界をおもてなし「スクラムユニゾン」立ち上げ

2019年の大きな話題といえばラグビーワールドカップ2019日本大会だ。大会を通じて発信された日本流のおもてなしは、世界中のラグビーファンを魅了した。その立役者の一人が特別賞の受賞者、廣瀬俊朗さんだ。元ラグビー日本代表主将で、ラグビーワールドカップ2015イングランド大会から盛り上げ役として奮闘。日本大会では全出場国の国歌を覚えてみんなで歌い、歓迎の気持ちを表すプロジェクト「スクラムユニゾン」を立ち上げ、大きなムーブメントを巻き起こした。

ワールドカップのテレビ中継では解説に引っ張りだこ。閉幕後もラグビー界を取り巻く熱気は収まる気配がなく、廣瀬さんも休む暇がない。各地で開催されるラグビースクールで子供たちの指導に携わるほか、講演依頼も次々と舞い込む。その傍ら、女性ファッション誌でモデルもこなす。

廣瀬さんを一躍有名にしたのは、7~9月に放映されたテレビドラマ「ノーサイド・ゲーム」。演じたラガーマン役では「なぜか顔のアップが多い役柄で、歩いていても顔でばれてしまうようになりました」。

ドラマの役柄でもスーツ姿のシーンが多く、実に板に付いた着こなしだった。それもそのはず、ラガーマンは身だしなみとして「試合に行くときには大学時代はブレザー、社会人のときはスーツ」というしきたりがある。試合後の相手選手との交流会や、テストマッチのあとのセレモニーにもスーツで臨む。「普段は練習着やスエットが多いのですが、ちゃんとした場でスーツを着るとメンタルが切り替わります。仕事に行くときもスーツを着るとスイッチが入り身が引き締まる。スーツが好きですね」