死亡率2倍、ながら運転に厳しい罰 事故は一発免停弁護士 志賀剛一

写真はイメージ=PIXTA
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Case:69 横断歩道を渡っていたら、いわゆる「ながらスマホ」をしながら運転していた自動車に危うくひかれそうになりました。ながらスマホは厳罰化されたと聞いていますが、こういう行為は今後重く処罰されるのでしょうか。

事故件数、10年前の倍以上

スマートフォンは日常生活に不可欠なツールとなりました。しかし、スマホは携帯電話としての通話にとどまらず、メールやインターネット、SNS(交流サイト)などは液晶画面を見ながら利用することになります。ところが、注意が画面に集中すると視野が狭くなり、周囲の危険を発見することができなくなるそうです。

相談のケースのように危険な目に遭う人も少なくありません。運転中にスマホの画面を注視していたという、ながらスマホに起因する交通事故は増加傾向にあり、社会問題化しています。

自動車を運転しながらのスマホの利用は、画面に意識が集中してしまい、周囲の危険を発見することができず、歩行者や他の車に衝突するなど、重大な交通事故につながりうる危険な行為です。2018年の携帯電話使用などに係る交通事故件数は2790件で、10年前と比べると倍以上になっているそうです。

ところが、携帯電話使用などの取り締まり状況を見ると、13年が約116万件なのに対し、18年は約84万件にとどまっています(ただし、交通違反の取り締まり件数全体自体が13年は約744万件、18年は598万件と大幅に減少しているので、割合的にはそれほど変わっていません)。ながらスマホが減っているということでしょうか。

死亡事故率も2倍

運転中の携帯電話は今から20年前の1999年に禁止され、04年からは使用だけでも罰則の対象になりました。当初は「ながら携帯」を警察が取り締まるシーンがテレビのニュースでも繰り返し報道されていましたが、最近は携帯電話で楽しそうに通話しながら走行していたり、スマホの画面を見ながら下を向いて運転したりしているドライバーをけっこうな頻度で見かけるような気がします。

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