含み益ある割安株に投資 グロース株では大損 

「日経ヴェリタス」創刊以来の名物コラム。毎回1人の個人投資家を取り上げ、その人の投資歴の泣き笑いを赤裸々に紹介しています。
今回は強竜打線復活さん(53)。趣味は草野球と旅行。中日ドラゴンズのドラ1コンビ石川・根尾の躍動に期待。来季が楽しみ。

1993年~

強竜打線復活さん 保有資産が換金しやすく、含み益もある企業に投資

社会人4年目を迎え懐にも余裕ができていたところ証券会社に推奨されたのもあり、JR東日本(9020)の新規株式公開(IPO)時に株式投資を始めた。初値で売ったところ当時の月収に近い20万円ほどの利益が出て、株の魅力にとりつかれた。銘柄選びは自分のよく知っている会社に基本的に絞り、バイクを乗っていたホンダ(7267)などを購入した。

96年~

証券会社に薦められるがままIPO銘柄を買ったが、株価はずるずると下がり、あっという間に4分の1ほどになった。よい案件はわざわざ推してくるわけがないと反省。投資は自己判断で行おうと勉強に取り組み、割安度に注目することにした。PBR(株価純資産倍率)が1倍以下で、含み益がある資産を持つ会社に狙いを定めた。ファンドなどに狙われ、M&A(合併・買収)の時に株価が大きく上がる可能性も高いからだ。PER(株価収益率)は特別な成長産業でない限り、20倍以上の会社は買わないと決めて取り組むようにした。

2006年~

ITバブルの直前に保有していたテック株を売ってしまい、機会損失を体験したことから、グロース(成長)株にも手を出すことにした。新型ゲーム機が出た任天堂(7974)などを買ったが、その直後に暴落して膨大な損失が出た。成長を持続できるかは素人には判断できないと体感し、バリュー(割安)株をポートフォリオの中心には再び置くようにした。

08年~

米金融危機後に割安株がゴロゴロあったのを機に、ソニー(6758)やヤマダ電機(9831)などを買った。それまで人気で株価が上がっていた分落ち込みも激しかったが、底力はあると判断し、実際に大きな利益が出た。現在は50歳を超えたのもあり、消費者向けで株主優待も魅力的なバリュー株を中心に長期で持つように心がけている。

[日経ヴェリタス2019年12月1日付]

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