築いた資産どう使う 退職後は運用より取り崩し方重要

日経マネー

写真はイメージ=123RF
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最近、「なぜ退職後に資産を取り崩すのが大事なんですか」と、読者の方や講演を聞かれた方から質問されることが増えました。取り崩しの重要性を長らく発信してきたのですが、これまでなかなか理解されませんでした。私の言葉に説得力がなかったことは十分承知していますが、定年を迎え「資産を取り崩す時代」になって、それがやっと世間に問われるようになったのは皮肉な結果でもあります。

そこで今回は、「なぜ取り崩しが大事なのか」との問いに対する私の答えをまとめておきたいと思います。

資産取り崩しは出口戦略だ

資産運用というと、長期・分散・積み立て投資を思い浮かべる方が多いと思います。その通りなんですが、これはあくまで「老後資産を作るための資産運用」の話です。

資産運用というのは「お金を働かせること」とよく言います。不動産を使った運用も金融商品での運用も、さらには自分を投資対象とした自己投資も含めて広い意味で資産運用と言ってもいいでしょう。

ではその運用の「目的」は何でしょうか。資産を作り上げていくという目的に向かっていくのが資産形成で、その資産を使っていくという目的が資産活用と言っていいでしょう。