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効果は? 「深い睡眠」長くするヘッドギア試してみた

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NIKKEI STYLE

フィリップスから2019年11月26日、睡眠の状態をセンサーで測定する「SmartSleep(スマートスリープ)ディープスリープ ヘッドバンド」(以下「スマートスリープ」)が発売された。頭部に装着するデバイスで、「深い睡眠」に入ると耳元で音楽を流し、深い睡眠の持続をサポートする。また、スマホのアプリから睡眠の状態や質をチェックできる。

◇  ◇  ◇

日本人の睡眠時間は短い。経済協力開発機構(OECD)加盟国中で最低レベルで、睡眠6時間未満の割合は全体の約40%、4700万人にも及ぶ。本人に自覚がない「睡眠不足」も存在する。2017年に話題になったスタンフォード大学のウィリアム・C・デメント教授が提唱した「睡眠負債」は、潜在的な睡眠不足が日々少しずつ蓄積された状態のことで、本人には睡眠不足の自覚がないものの、仕事のパフォーマンスや日常生活での活力が低下し、さらにはがんやうつ病など重篤な病気にもつながる。

そんな中、14年の年月をかけ睡眠領域でのソリューション開発を行ってきたフィリップスが提唱するのが、深い睡眠の「質」改善だ。

脳波をセンサーで感知し深睡眠を強化する

睡眠中はレム睡眠とノンレム睡眠が交互に繰り返され、俗に「深い眠り」と言われるノンレム睡眠は、細胞の新陳代謝が行われ、脳を休止し疲労を取り除く大事な時間帯だ。中でも最も深い睡眠に達し、心拍数・呼吸が安定し筋肉がリラックスした状態が「深睡眠」で、脳波の振幅も大きくゆったりした「徐波(スローウエーブ)」となることから、徐波睡眠とも呼ばれる。

「スマートスリープ」は、その深睡眠を強化することを目的に開発された。

睡眠の深さをセンサーで測定し、深睡眠に入った段階で、独自アルゴリズムによって作り出された500~2000Hzの音(オーディオトーン)を内蔵スピーカーから発生させる。これによって徐波の振幅が大きくなり、深睡眠の持続時間も長くなる。音量は睡眠状態にあわせ自動調整され、体が慣れてしまわないよう高さも毎回変化させているという。

フィリップスによると、2週間の利用で70%のユーザーが「日中の疲労感が軽減した」「より活力がわいてきた」「翌日をスッキリした気分で過ごせる」などの効果があったと回答したとのこと。

目覚めた後は、専用スマホアプリ「SleepMapper(スリープマッパー)」によって睡眠状態・スコアを確認できる。時間ごとの睡眠段階がグラフで表示され、オーディオトーンの発生回数も表示される。全世界の同年代のユーザーの睡眠の量・質との比較なども可能だ。

「睡眠の質」については従来、朝起きた時のスッキリ感もしくは気だるさで主観的に判断するしかなかった。この製品を利用することで質についても客観的な数字・グラフで理解できる。

睡眠の質改善には起床時に太陽光を浴びる、コーヒーを飲む時間帯に留意する、適度な運動など様々な方法があるが、試行錯誤しながらスマートスリープで検証を重ねれば、自身に最適な方法を見つけ出すことも期待できるだろう。

「スマートスリープ」初体験

今回、発売前に貸与を受け、5日間実際にスマートスリープを着用してみた。本体はリチウムイオン電池内蔵で、毎晩の利用ごとに2~3時間の充電が必要となる。

本体は布製で、接触面もふんわりして手触りがいい。寝返りしたときにずれないか心配だったが、朝ずれていたということは一度もない。初日だけ間に挟まった髪が少々気になったが、着用に慣れた翌日以降は違和感も消えた。

耳の後ろにはシールタイプのセンサーを貼り付け、本体とホックで接続する。これは1枚につき3晩利用可能で、初回購入時に30枚(約3か月分)が付属し、その後は追加で購入する。

額部分のセンサーが中央に来るよう位置を合わせ、両耳もしっかり覆われるようにしたら、前方のバンド上部の電源スイッチを1秒間長押しする。と、オレンジ色のライトが点灯しビープ音が流れる。センサーの接続が完了すると音は止まり、ライトが緑色に変化する。これで睡眠準備完了だ。

記念すべき初日結果がこれ。

寝付いた後はすぐ深い睡眠に。その後深い睡眠と浅い睡眠を繰り返し、3時過ぎからは浅い睡眠とレム睡眠、覚醒が順番に訪れ、時計アラーム時間より先に目が覚めた。

水色のラインが入っている部分が、オーディオトーンが流れた「睡眠ブースト」の区間だが、音には全く気付かなかった。

総合睡眠スコアは「100点」。いきなりの満点獲得で戸惑うが、普段より短い睡眠時間にもかかわらず、起床後にぼーっとすることもなく心地良い朝を迎えられたので、体感的にも納得だ。

ただこれをもって「効果があった」と断定することはできない。というのも、この日は一日立ち仕事で非常に緊張感のある作業をしており、心身ともに疲弊していたからだ。

睡眠の状態が日々違うことが「見える」

翌日の睡眠グラフがこちら。一日自宅で根を詰めてパソコン作業をしていた夜だ。なかなか寝付けず、眠りについた後の深い睡眠は細切れだ。深い睡眠時間は前日より大幅に減って1時間5分にとどまった。

時計アラームで起こされた後はぼーっとしており、前日の爽快感はなかった。スコアは89点。入眠までに時間がかかったこと、深い睡眠が短かったことなどがマイナスとなった。

そして3日目。この日も初日同様の立ち仕事で、帰宅時には言葉を発するのもおっくうに感じるほどの疲労度となった。すぐ入眠し初期の深い睡眠も長く、起きたときのスッキリ感は初日同様だった。スコアは100点。

率直な感想を言おう。2日目を除くと、起きた時のスッキリ感はいつもより大きかったように感じられる。しかしこの5日間の体験だけをもって「睡眠の質が改善されたかどうか」を判断することは難しい。日中の活動と疲労度によって眠りの状態は大きく左右されるし、室温や寝る前のアルコール、カフェイン摂取による影響も大きいだろう。スマートスリープが効いたかどうかは、少なくとも10日以上体験しないとわからないと思う。

ただこの体験で確信を持てたことがある。それは日中の活動次第で睡眠の状態は大きく変わるということだ。もともとわかっていたことではあるが、目の前に客観的なデータが提示され、強く意識するようになった。生活改善で睡眠の質を向上させ、それによって一日のパフォーマンスを上げたいという気持ちも強まった。

生活改善に必要なのは、やはり可視化されたデータだ。

身体を動かし緊張感を要する仕事をした日はよく眠ることができた。就寝直前までパソコン作業していた日は寝付きに時間がかかり、深い睡眠の持続時間も短い。それでは飲酒はどうか、運動はどう影響するのか。生活記録をつけこの睡眠グラフと照合していけば、「睡眠の質を高めるために有効な施策」も見えてきそうだ。

(ライター 和田亜希子)

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