プレゼンスコンサルタント 丸山ゆ利絵

プレゼンスコンサルタント 丸山ゆ利絵

手を貸すべき人に手をさしのべるのが「紳士」

なぜなら、女性に対してだけに限らず、手を貸すべき人に手をさしのべる、という「紳士階級」の考え方が根底になっているからです。確かに、女性に対して丁寧に接する振る舞い、女性をかばい手を貸す行動や習慣がレディーファーストです。しかし、それを見れば、いかに堂々とスマートに人に手を貸せるかが表れ、その人の「振る舞い方のレベル」がすぐわかるものでもあるのです。

レディーファーストは、女性と男性がいれば、単純に男性が女性を優先してあげることから始まります。例えば、女性の荷物を先に荷棚に上げてあげることが自然です。そして、女性が大変な思いをすることのないようあらかじめ配慮してあげるとさらにスマートです。それが「荷物を貸して」などの言葉でのリードです。手を差し出してあげると、さらにわかりやすいです。言葉や動作がスムーズに出てくる人は「できる人」ですね。

旅行中の電車で、隣のボックスの女性が重そうに荷物を上げようとしていれば、手助けするのが紳士の振るまい=PIXTA

たとえばカップルで旅行中の電車の中を想定します。レディーファーストの感覚が備わった人は、まず女性に「座っておいていいよ。荷物を貸して、上に上げておくから」とまず笑顔で言い、女性の荷物を上部の荷棚に上げてから、自分の荷物を上げるでしょう。もし隣のボックスで、女性が重そうに荷物を上げようとしていることに気付いたならば、「手伝いますよ」と明るい声で話しかけて、その女性を手助けして荷物を上げてから腰をおろすはずです。

どれも簡単、旅行がグレードアップするエスコート

レディーファーストの精神で相手をエスコート、というと構えてしまう人も多いですが、ヨーロッパあたりのよほど格の高いレストランか、かなりフォーマルなパーティーでもない限り、一般の生活の中ではそう大変なものでもありません。一方で、男性がそうした振る舞いをするだけで、女性の男性に対する印象はかなりアップすると思いますし、お互いへの思いやりも生まれます。ぜひ、以下のような振る舞いをしてみてください。

ドライブでは、女性が座った助手席のドアの開け閉めは男性の役目=PIXTA

●荷物は、ぜひ相手のものにも注意を向けてあげてください。必要以上にあなたが相手の荷物を持ち運ぶことはありません。しかしチームのリーダーが全体の情勢を見守るように相手に属するものも見守ってください。

●連れ立って歩道を移動する場合は、意識して車道側を歩きましょう。少し斜め後ろのほうを歩くと、とっさに相手をかばったり支えたりすることができます。

●階段などではとっさの場合に支えられるように、上る時は男性が後ろ、降りる時には男性が先、というのが基本パターンです(ただし親しい間柄でないときは、男性が下の方にいると女性がかえってイヤな場合がありますので、そこは気をつけて下さい)。

●自動車で移動の際、あなたが運転するなら、自分が乗る前に助手席側のドアを開けて相手が乗るまでドアを押さえておいてあげましょう。あなたが周囲を安全確認しながら相手に乗り込んでもらったほうが安全です。

●自動車を降りる際は、ブレーキを引いたら「待ってて」と一言。安全確認をしながら自分の方のドアを開けて降り、相手側のドアにまわって、これも安全確認しながら開けてあげてください。「どうぞ」と声をかけ、相手が降りてから、ドアをきちんと閉める。これだけで、相手はとても丁寧に扱われた気がします。それにここまでやったほうが、安全上も安心ではないでしょうか。

●宿についたら、フロントや迎えに出た仲居さんに予約名を伝えチェックインの手続きをするわけですが、「待っていて」「座っていて」の一言をかけておけば、相手も安心です。

宿のスタッフが部屋まで案内してくれるなら、女性を先に行かせて少し後ろを歩くくらいにすると、余裕が感じられる=PIXTA

●部屋までスタッフが案内してくれるなら、相手を先に行かせて、少し斜め後ろを歩くくらいにすると、余裕が感じられます。

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