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サンリオピューロランド再建 小巻亜矢さんに大賞

ウーマン・オブ・ザ・イヤー2020

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NIKKEI STYLE

女性のキャリアとライフスタイルを支援する月刊誌『日経WOMAN』(日経BP 東京・港、編集長:藤川明日香)は、「ウーマン・オブ・ザ・イヤー2020」の大賞者・小巻亜矢さん、特別賞・近藤麻理恵さんを含む、今年の受賞者8人を決定いたしました。

大賞に選ばれたサンリオエンターテイメント代表取締役社長の小巻亜矢さん(60)は、来場者数が低迷し、赤字が続いていたテーマパーク「サンリオピューロランド」に着任し、2年で黒字化させるという"奇跡のV字回復"をけん引しました。その手法は、社内のコミュニケーションを見直すという"組織変革"。社員全員と面談するなど"人を育む"施策を重ね、全員が自発的に動く組織へと変革させました。主婦生活11年を経て仕事に復帰、その後、経験と学びとを重ね社長になった経歴も、女性がいくつになってもチャレンジできる時代の新しいロールモデルとして高く評価し、今年の大賞となりました。

ウーマン・オブ・ザ・イヤー2020 総括

令和元年は、既存の枠組みにとらわれず、変化をつくりだす女性が活躍した年でした。

大賞受賞者は、経営不振に陥ったテーマパークをV字回復へと導いた経営者。従来の支配型リーダーシップでなく、対話を通じて組織を育てたリーダーシップは、成果の出ない組織を抱える、すべてのリーダーの手本となるものでした。ハンディキャップを抱えながら、素晴らしい作品を世に送り出したディレクター、ICT(情報通信技術)化の推進など、高齢化社会での新しい地方病院の在り方を示す病院理事長、働き方改革で後手に回るフリーランスの地位向上のために尽力する協会代表理事など、今年の受賞者たちは、当たり前とされてきた価値観を見直し、自ら変えていくことで、「働き方改革」「ダイバーシティー」「地方活性化」「災害対策」といった社会課題解決へのヒントを示しています。

受賞者全員が、性別の壁を越えてロールモデルとなり得る活躍を見せました。女性の活躍が日本を変える――。それを証明するような受賞者がそろいました。

ウーマン・オブ・ザ・イヤー2020 受賞者

大賞

小巻 亜矢(こまき・あや)さん(60歳)

サンリオエンターテイメント 代表取締役社長

主婦から社長に! 現場の"働きがい"改革で
赤字体質のサンリオピューロランドをV字回復

低迷する業績、成果の上がらないチーム――。それを立て直すために必要なのは、最新技術や外部から招く優秀な人材、多額の投資だろうか。サンリオエンターテイメント代表取締役社長の小巻亜矢さんが導いた答えは「NO」。社内のコミュニケーションを見直し、組織の変革を実施することで、今いる社員、今ある企業の資産で戦えることを証明して見せた。全社員と一対一で対話をし、モチベーションをアップさせアイデアを引き出すこと、世代や立場、部署が違う社員同士が対話する機会を設けること、社員からアルバイトスタッフへの積極的な声かけを徹底することなどの「人を育む組織変革」で、スタッフが積極的にアイデアを出して動く、強い組織を生み出した。審査員の早稲田大学ビジネススクール教授・入山章栄さんは、「組織のメンバーが最大限に力を発揮するための環境づくりにまい進する『サーバント・リーダーシップ』が、新しいリーダー像として注目を集めている。小巻さんの手法はその典型」と称賛する。

政府が「クールジャパン」を国家戦略とし、消費の流れが「モノ」から「コト=体験」に移行していること、アニメやコスプレを好きでいることが、世の中で受け入れられるようになっていること、SNSの普及で"カワイイ"が低コストで拡散されることに着目し、「ピューロランドは時代に合っている」と分析。ターゲットを子供だけでなく大人にまで広げる、フードや施設で"インスタ映え"を意識する、ショーとイベントの完成度を上げ、特別な体験を演出するという戦略で、集客力をアップさせることに成功した。

そんな小巻さん自身の人生は、想定外と苦難の連続だ。新卒で入社したサンリオを、25歳で退職し主婦になったが、34歳のときに次男を事故で失ったことで、人生が一転。「心にぽっかりと穴を抱えたまま」37歳で離婚し、その穴を埋めるように、主婦生活11年というブランクを経て、仕事復帰した。その後も、48歳で乳がんに罹患(りかん)し左乳房を切除し、寛解。50歳で、病気が原因で子宮を全摘出したが、「今まで以上に女性に寄り添えるようになった」と、女性を支援する団体を次々に立ち上げた。「今は、命のある限り、やりたいことを全うしたいと思っています」と話す。

準大賞 

長嶋 愛(ながしま・あい)さん(39歳)

NHKディレクター

難聴者である自身の視点を生かし番組制作
「知られざる世界」を見せ、数々の賞を獲得

東京都のろう学校を舞台にしたドキュメンタリー番組『静かで、にぎやかな世界~手話で生きる子どもたち~』(NHK)を制作。子供たちがキラキラとした表情で力強く生きる姿を映し出し、視聴者を圧倒。大きな反響を呼び、2018年度ギャラクシー賞テレビ部門大賞をはじめ数々の賞を受賞。自身も難聴者で、入社6年目に聴力をほぼ失ったが、ディレクターの仕事を続けるため、文字通訳のサポートを付けたいと会社へ訴え、「難聴者である自分」のままで、好きな仕事を続ける道を切り開く。

受賞者

石川 賀代(いしかわ・かよ)さん(51歳) 

社会医療法人石川記念会 理事長、石川ヘルスケアグループ 総院長

スマホを徹底活用した"攻め"のICT化で
地方の医療現場の「働き方改革」に挑む

超高齢化による人手不足が今後大きな課題となる地方の医療現場で、全職員にスマートフォンを貸与し、医療・介護のさまざまなシーンで活用。業務の効率化を図り、持続可能な新時代の地方病院の在り方を示す。リハビリ職員向けには、音声認識システムの開発会社と共同で医療辞書搭載のスマホ用の音声入力ソフトを開発。スマホに「話す」だけで専用アプリの電子カルテに入力されるため、入力の手間が大幅に軽減。職員たちの有休消化率アップにつながり、他院への導入も進む。

受賞者

片岡 真実(かたおか・まみ)さん(54歳)

森美術館 副館長兼チーフ・キュレーター

現代作家の展覧会に66万人が来場!
今を生きる人々とアートとの懸け橋に

東京・六本木の森美術館で2019年6月20日から10月27日まで開催された『塩田千春展:魂がふるえる』をキュレーション。同展覧会は、現代アーティストの個展でありながら、66万6271人の入場者数を記録。『フェルメール展』(上野の森美術館)や『ムンク展』(東京都美術館)に迫る入場者数を達成した。美術館において、キュレーターに女性は多いが、館長はまだ少ない。さらに、現代アートの現場の"たたき上げ"となるとなおさらだ。そんな中、20年1月に森美術館館長に就任する。

受賞者

林 有理(はやし・ゆうり)さん(39歳)

大阪府四條畷市 副市長

11年ぶりに人口増を達成した四條畷市で
"子連れ赴任副市長"として手腕を発揮

大阪府四條畷市では2017年に当時28歳の全国最年少市長が誕生。その公約のもと実施された副市長公募プロジェクトで、1700人を超える応募者から選ばれ、副市長に就任。夫を東京に残し、当時0歳だった娘を連れ、四條畷市に赴任するや、市役所の組織改革に着手。民間企業で身に付けたスピード経営や組織マネジメントのノウハウを持ち込み、市役所を活性化。18年に11年ぶりに人口増を達成した同市の改革を裏から支えている。人生のミッションと定めた「幸福な住まいと街づくり」の探求を続け、官民の枠にとらわれない新しいキャリア形成の道筋を示す。

受賞者

平田 麻莉(ひらた・まり)さん(36歳) 

一般社団法人プロフェッショナル&パラレルキャリア・フリーランス協会 代表理事

フリーランスのインフラとなる協会を設立
誰もが自律的にキャリアを築ける社会を目指す

2017年に、フリーランスを支援しながら、当事者の声を行政に届ける目的で協会を設立。自身もフリーランスのPRとして活動。現在は、1万8000人規模のコミュニティーを形成し、フリーランスが直面する課題をアンケート調査などで明らかにしながら、政府への政策提言や、メディアを通じた社会への問題提起を行っている。賠償責任保障と所得補償などの保険と福利厚生サービスとを組み合わせた「ベネフィットプラン」も提供。まずは社会的立場の弱いフリーランスを支援することで、誰もが自律的にキャリアを築ける社会を目指す。

受賞者

水越 由利子(みずこし・ゆりこ)さん(44歳)

江崎グリコ マーケティング本部ベビー・育児マーケティング部 ブランドマネージャー

日本初となる乳児用液体ミルクを開発し発売
災害の多い日本で、母親と乳児に安心を届ける

2018年8月に厚生労働省が省令を改正し、国内で乳児用液体ミルクが解禁になった。そして、19年3月5日に、日本初となる液体ミルク「アイクレオ 赤ちゃんミルク」が、江崎グリコから発売された。16年の熊本地震をきっかけに世論が盛り上がった際に、「災害の多い日本で、災害弱者となる赤ちゃんを救いたい」と、開発プロジェクトを立ち上げた。16年から地道に社内での調整や開発を進め、省令改正から数年かかるといわれた発売を、わずか5カ月で実現。子育て世代に安心を届けた。

特別賞

近藤 麻理恵(こんどう・まりえ)さん

片づけコンサルタント

リアリティー番組で全米を席巻!
世界中に、人生のときめきを取り戻す"片づけの魔法"をかける

2010年に発売した初の著書、『人生がときめく片づけの魔法』(サンマーク出版)が40カ国以上で翻訳出版され、シリーズ累計1000万部を超える世界的大ベストセラーに。そして、19年1月にNetflixでスタートしたリアリティー番組『KonMari~人生がときめく片づけの魔法~』は、190カ国で放映され、世界的に大ヒット。米国の番組で、通訳を使いながら、日本語で"正しく伝える"ことを貫き通し、世界で勝負するのに必要なのは、流ちょうな英語力でなく、個人のスキルと哲学であることを示した。

「ウーマン・オブ・ザ・イヤー」

(1)働く女性のロールモデルを提示する、(2)組織の中に埋もれがちな個人の業績に光を当てる、(3)活躍した女性たちを通して時代の変化の矛先をとらえる、という趣旨のもと、1999年から毎年実施しているアワードで、本年が21回目となります。『日経WOMAN』は、88年の創刊以来、「働く女性」をバックアップしてきました。今後は、女性向けウェブメディア『日経doors』『日経DUAL』『日経ARIA』と共に、「ウーマン・オブ・ザ・イヤー」を通じて社会で活躍する女性を表彰することで、時代を担う女性たちを応援していきたいと考えています。

2019年12月7日発売の『日経WOMAN』2020年1月号では受賞者紹介と審査結果の詳細を掲載いたします。

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