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クリスマスに輝く赤い宝石 イチゴショートケーキ10選

■6位 アンテノール 460ポイント
シロップや洋酒使わず 素材の味

ショートケーキ 創業40年超の神戸発の洋菓子店。多くの店舗に厨房を隣接し、作りたてのケーキを販売している。スポンジとクリームを5層に高く積み上げた。「スクエア型がスタイリッシュな印象」(沼田さん)

スポンジはきめ細かさを出すために、専用の薄力粉を使用している。しっとりとして口溶けよく焼き上げた。卵黄を多めに使うことで風味が豊かな仕上がり。「味が濃いのにふわふわで、意外な軽さ」(平岩さん)。素材の持ち味を生かすため、シロップや洋酒は用いていないのも特徴だ。阪神梅田本店、アトレ恵比寿など全国の店舗で販売する。

(1)594円(2)一部を除き厨房のある店舗では、12月23~25日はサイズが若干大きめの「ノエル・フレーズショート」を販売。使うイチゴの数は1.5粒から2粒になる。864円(3)https://www.antenor.jp/

■7位 新宿高野 450ポイント
果肉を厚めにスライス

ストロベリーショートケーキ 通年販売で、担当者が市場に出回るイチゴから、最もケーキに合う品種を選ぶという。スポンジに挟む分は厚めにカットし、歯応えも。「イチゴのおいしさを存分に楽しめる」(里井さん)

イチゴの魅力を最大限に引き出すため、クリームは甘さを抑えて軽やか。「甘すぎるケーキが苦手な人にもおすすめ」(福田さん)。ルミネエスト新宿、JR名古屋高島屋など

(1)648円(2)12月21~25日は紙の飾りがつき、名称は「Xmasショートケーキ」に変更(3)http://takano.jp/takano/

■8位 ガトー・ド・ボワイヤージュ 370ポイント
雪のような白さ 際立つ赤

苺のショートケーキ 横浜の馬車道に本店を置く洋菓子店。「イチゴの飾られ方は目を引く」(秋山敏信さん)。北海道産の生クリーム2種類を混ぜて絞り、雪のような白さを表現。粉糖をふるい、イチゴの赤を際立たせた。

スポンジは口溶けをよくするため、気泡の加減を調整しながらかき混ぜる。「シロップをしっかり染み込ませたしっとり感が印象的」(村山さん)。大丸京都店など

(1)540円(2)12月21日~20年1月6日は大粒イチゴが1つで、飾りがつく(3)https://gv-yokohama.co.jp/

■9位 ヴィタメール 360ポイント
厚めの生クリーム、軽い仕上がり

フレーズ・ド・ヴィタメール ベルギーの菓子店。ホールケーキを切り分けて売る慣習がないベルギー流の丸形で、1990年の日本初出店時にレシピを考案した。「キャンドルみたいでかわいい」(沼田さん)

イチゴが縦に入るほど、厚みがあるクリームの層が特徴。なめらかにとろけるよう試行錯誤したという。クリームは多めに見えるが、スポンジが薄く「軽い仕上がり。全体的にちょうどよい」(秋山さん)。阪神梅田本店など

(1)594円(2)変更なし(3)https://www.wittamer.jp/

■10位 ブールミッシュ 220ポイント
クリームの甘さ、酸味に合わせ

苺ショートケーキ 東京・銀座に本店を構えるフランス菓子店。2粒のイチゴをあしらったケーキは「大きめなので、たっぷり食べたい人向き」(福田さん)。

イチゴの酸味に合わせ、クリームの甘さは抑え気味。スポンジは卵をしっかり泡立て、気泡の大きさを均一にし「きめがこまかい」(小島ルミさん)。西武池袋本店、東急百貨店札幌店など全国で販売

(1)605円(2)12月10~25日はイチゴが1粒、ホワイトチョコの雪の結晶や紙の飾りをあしらう(3)http://www.boulmich.co.jp/

90年前には登場 祝いごとの定番

宝石のように輝くイチゴ、きれいに絞られた生クリーム。イチゴのショートケーキは祝いごとなど様々な場面で気持ちを盛り上げてくれる定番ケーキ。1920年代、すでに「ショートケーキ」という名の菓子が販売されていた。50年代ごろ「冷蔵庫の普及と一緒にショートケーキが家庭で味わえるようになった」(猫井さん)。

真っ赤なイチゴは、クリスマスの象徴だ。しかし俳句では初夏や夏の季語。露地栽培では4~5月ごろが旬だからだ。もっとも、施設栽培の生産は8割超に高まり、12月から出回る。「クリスマスのケーキに合う味わいや形、断面がきれいな品種を目指し生産するようになったからでは」と野菜ソムリエ上級プロ、高崎順子さんはいう。

今回のランキングは通年販売しているイチゴのショートケーキを対象に11月初旬に選考した。クリスマスの時期にイチゴの品種や飾り付け、ケーキの形状などを変更する店もあるが、味わいのベースになるスポンジ生地やクリームは同じ商品をそろえた。

■ランキングの見方 数字は専門家の評価を点数化。店・ブランド名、商品名。(1)価格(11月30日時点、持ち帰り価格)(2)クリスマスシーズン中の変更点(3)店・ブランドのURL。写真は三浦秀行撮影、1、3~5位のスタイリングは来住昌美。

■調査の方法 スイーツに詳しい編集者らに取材し、主要都市圏(札幌、仙台、東京・横浜、名古屋、京都・大阪・神戸、広島、福岡)2カ所以上で展開する店・ブランドのイチゴのショートケーキを選定。選考会を開いて専門家11人が試食し、味のバランス、見た目、価格を考慮し自分用に購入するという観点で1~10位までおすすめ順に順位をつけて評価。14品について編集部で集計した。(田中早紀)

■今週の専門家 ▽秋山敏信(京王プラザホテル ペストリーシェフ)▽大坪千夏(カフェ‐スイーツ編集長)▽小島ルミ(オーブン・ミトン パティシエ)▽里井真由美(1級フードアナリスト)▽下井美奈子(スイーツコーディネーター)▽下園昌江(お菓子研究家)▽沼田美樹(フードエディター)▽猫井登(お菓子の歴史研究家)▽平岩理緒(「幸せのケーキ共和国」主宰)▽福田淳子(菓子研究家)▽村山なおこ(菓子コーディネーター)=敬称略、五十音順

[NIKKEIプラス1 2019年11月30日付]

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