Men's Fashion

ブラック腕時計×白黒柄ジャケット クールさ際立つ

How to

装う時計 型破りの流儀(4)

2020.1.18

ファッションのルールを知った上で、うまく着崩せる人こそ洒落者といえる。クラシックなスーツの中にあえてデニムシャツを着てタイドアップなど。時計も、同じ。スーツ×ドレスウォッチ、カジュアルウェア×スポーツウォッチ。そんな“型”を破って手元で上手にハズせるようになると、着こなしがもっと自分らしくなる。

オールブラック時計は、意外やコンサバなスタイルを新鮮に見せる小道具としても使える。ポイントは、装い自体もクールなモノトーンに徹底させることだ。

黒時計でストイックな男らしさが一層際立つ

2000年に登場したシャネルのフルセラミックウォッチ「J12」の大ヒット以降、文字盤、ケース、ブレスをすべてブラックで統一したモデルが時計界の一大トレンドとなっている。最近では老舗の名門ブランドも続々このジャンルに参入。見慣れた定番モデルもオールブラックとなるとぐっとモードでスポーティな雰囲気を醸し出すのが面白い。実際にオールブラック時計は、デザイナーズ系のようなちょっとエッジの効いた服、あるいはスポーツMIXなスタイルと抜群の相性を見せる。

逆に言えばクラシックなスタイルを好むコンサバ派だと、この手の時計はあまり縁のないものと考えるかもしれない。が、それは早計というもの。今季流行りの黒白チェックのジャケットに、オールブラック時計は図ったかのように調和。メイン写真のように全身モノトーンでコーディネートすれば、ストイックな男らしさが際立ち、一層クールな印象となるのだ。モードなオールブラックをあえてコンサバにこなす型破りスタイル、是非ものにしてほしい。

【 「型破りの流儀」具体策 】

モードに走らずあえてコンサバに落とし込む

時計は下と同じ。ジャケット14万5000円/デ ペトリロ、パンツ2万9000円/ジェルマーノ、タイ1万6000円/ホリデー&ブラウン(以上ビームス 六本木ヒルズ) シャツ2万6300円/エリコ フォルミコラ(シップス 銀座店) その他〈スタイリスト私物〉

■CHANEL/シャネル J12

オールブラックブームに加え、セラミック時計の流行も巻き起こしたJ12。’19年はその名作にリニューアルを敢行。デザインを細やかに見直した他、70時間駆動の新型ムーブに換装した。自動巻き。径38mm。高耐性セラミックケース&ブレス。 63万2500円(シャネル カスタマーケア)

【 「オールブラック時計」の基本コーデはこちら 】

エッジィな装いに合わせるのが王道

外装を黒で統一した時計は精悍さが高まるだけでなく、どこかモードなニュアンスも生じる。ゆえにデザイナーズ系のエッジの効いた服と馴染みがいい。その場合黒を主体にコーデすると最もしっくりまとまるが、写真のようにビビッドなカラーを用いても黒の魔力で引き締めてくれる。

ニット2万3600円/カントリー オブ オリジン(シップス 銀座店) シャツ2万7000円/バグッタ(トレメッツォ) パンツ3万2000円/ボレリオ、靴3万6000円/ポルペッタ(以上ビームス 六本木ヒルズ)