手作りタクアンがつなぐ 健康・友人・冬の豊かな時間

キャベツ畑で作業していた時、長靴の底からすうーっと冷気が上がってくるのを感じた。

来た。冬の合図だ。木々の枝には紅葉がまだまぶしいけれど、今夜か明日の朝には暖房が必要になるだろう。

急いで庭の隅にある倉庫からヒーターを引っ張り出す。冬支度の中で一番好きな瞬間だ。これをすると、田舎のほっこりとした冬の記憶がよみがえってくるからだ。去年は母とタクアンを漬けたな。

タクアンの作り方はネット等にいろいろ出ているが、うちでは漬けるときに、洗ったみかんや柿の皮を干したものと昆布と唐辛子を合わせて入れる。するとこれが相性が良くて、なんともおしゃれな味と香りに仕上がるのだ。このやり方だと砂糖と塩分を控えめにできることもわかった。

なので、タクアン作りが近づいたら、父と私には、みかんと柿をいっぱい食べることが使命となる。

そうやって手作りしたタクアンには、冬を元気に乗り切るための栄養がたくさん含まれているそうた。ビタミンCやB1などで、それぞれ皮膚や粘膜を守る助けになるというから、風邪の季節、喉の弱い私にもぴったりだ。タクアンは加熱しないで食べられるから、ビタミンCが熱で壊れてしまう心配もない。

また、食物繊維や乳酸菌も豊富で、ポリポリかむことは顎の力を鍛え、脳にも良い刺激になるし、腸内フローラを整えるのにも一役買ってくれるという。