デザインに浸るものづくり空間 自分の「物語」を探す

日経doors

カットした後、ベルトの留め具を付けているところ。木づちを使うとものづくりしている気分が高まる

スタッフによるマシン操作でカットが済めば、ベルトの革をつなげて完了ですが、今回は「自分で仕上げた」感を強く味わいたいため、仕上げの木づちトントン体験もさせていただきました。これでわずか20分ほど。デザインの時間を入れても30分以内でした。アッという間に出来上がり。すてきすぎる!

仕上がったキーチャームに大満足。これ、わんこのプレゼントにせずに、自分のバッグのネームタグにしようかしら。お気に入りの言葉を刻印したキーチャームを持ち歩くと、前向きな日々が送れそう。

完成したキーチャーム。世界にたった一つのプレゼントとしてもすてき。ペアで訪れて交換する人や、スポーツ選手の背番号を入れる人もいるそうだ。食べ物(マカロンなど)にも文字を入れられる。サプライズになりそう

マシンがなじむカフェでデザインを形に

店内を見渡すと、次のお客さんが、持ち込んだデザイン(すごく大きなイラストです)を基に、レーザーカッターを使って粘土作品用の型を作っていました。店内のレーザーカッターを自身の作品作りに何度も役立てているそう。カフェを楽しみながら作品が出来上がるまでのひと時を過ごす。こんなことも、クリエーティブカフェだからこそできるというもの。

店内には、フード専用レーザーカッターや、3Dスキャナー、ミシンなどもあり、使いこなすとどんな作品も自由自在。イベントも多数開催しているので、何か形にしたいデザインがあるという人は、ここで夢が実現できるかも……。

ここで体験できるアイテムの完成品などを集めたコーナー(左)。手に取れば工作意欲がかき立てられる。隣はフード用レーザーカッター

カフェメニューにも注目です。人気は「マシュマロラテ」(600円、税抜)に「ジンジャーチャイラテ」(580円、同)。生産者も農場も単一の「シングルオリジン」の豆だけを使った味わいのあるコーヒーとともに、クリエーティブタイムを体験してはいかがでしょうか。

グッドデザイン賞受賞のアイテムを集めたショップ

次は日本全国の「良いデザイン」に触れられるショップへ行きましょう。

「GOOD DESIGN STORE TOKYO by NOHARA」は、グッドデザイン賞(日本デザイン振興会が主催する日本で唯一の総合的なデザイン評価・推奨の仕組み)を受賞した文具や雑貨、インテリアに食品などが約1000点もそろうショップ。

GOOD DESIGN STORE TOKYO by NOHARA。同じ高さにそろえられた陳列棚が目を引く。空間がゆったりと取ってあり、だれかの家に入るような感覚になる

ところは、東京・丸の内「KITTE」3階。ここに来れば、良いデザインに囲まれた暮らしがイメージできそう。というのも、店内は「リビングルーム」や「ダイニングルーム」「ホビールーム」など日本の一般的な住居の間取りに沿った部屋に分かれており、ライフスタイルに合わせた商品を、テーマごとに選べるようになっているからです。陳列の仕方も、日常で使う際の高さ(ちゃぶ台や食器棚など)を意識しているので、通常の棚の位置より低かったり高かったりします。それがお店全体に生活感をもたらしているのかもしれません。

正面は「フロントガーデン」と呼ばれるエリアで、約1カ月ごとに期間限定の催事を行う

こだわりの食器などキッチン周りのものやテーブルウエアを探すならダイニングルームに。キッズ向けのものや文具は、ホビールームに行けばよし。「部屋」を回遊していると、面白いデザインのものたちからインスピレーションが得られる気分に。

店の右側から入った「リビングルーム」。正面の通路のような空間を抜けた奥が「ダイニングルーム」
「ダイニングルーム」。キッチン用具やカトラリー、食器などがずらり。さりげなく置かれた椅子は受注生産対応で購入可能
一番奥にある「ホビールーム」。子ども向けアイテムや男性向けガジェットもある。滞在時間が一番長い場所だとか。デザイン性・機能性の高い文具に、筆者も「これ全部欲しい!」とテンションが上がりまくり

ショップでありながら、ショールーム。ショールームなのに商品の購入ができる。というライフスタイル提案型ショップは、まさに自分に合った心地よさを発見する場所でもあります。

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商品に込められたストーリーもその場でチェックできる