過去1年の騰落率 暴落リラの反発でトルコ投信上位に

日経マネー

写真はイメージ=PIXTA
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過去1年間の国内追加型公募株式投信の騰落率ランキングを取り上げる(2019年9月末時点)。首位は「トルコ債券オープン(毎月決算型)為替ヘッジなし」で、上昇率は45%に達した。この他にもトルコ債投信や通貨選択型のトルコリラコースが上位に名を連ねている。

トルコといえば、インフレ懸念や対米関係の悪化に端を発した18年8月のリラの大暴落、いわゆる「トルコ・ショック」が記憶に新しい。実際、首位の投信も18年8月の1カ月間だけで36%下落した。全ての投信について、過去5年間の月次リターンを見ても、30%以上下落するケースはわずか0.01%にすぎない。実際の数倍の値動きを実現させるようなデリバティブ型を除くと非常に珍しいケースだ。その後のリラの反発を受け、同投信の分配金再投資ベースの基準価額は、トルコ・ショック直前の水準まで戻っている。

グラフから分かるのが、17年後半に残高が急拡大している点だ。実際、同年9月と10月の買い付け額は約6億円と同投信としては大きな資金が流入している。販売会社が積極的に顧客に提案したのかはデータだけでは分からないが、結果的に多くの受益者が暴落の影響を被った可能性がある。

投信を買うタイミングを見極めるのは非常に困難。高値づかみを避けるため、複数回に分けて購入し、時間分散することも大切だ。

(格付投資情報センター)

[日経マネー2020年1月号の記事を再構成]

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日経マネー 2020年1月号

著者 : 日経マネー編集部
出版 : 日経BP
価格 : 820円 (税込み)


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