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「ただいま」前にお掃除完了 進化するロボット掃除機

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「スマートホーム」という言葉、最近よく耳にします。スマートホームとは、スマート家電を使って快適に暮らせるように工夫されている家のこと。家電コーディネーターの戸井田園子さんは「スマート家電を上手に使えば、快適な生活が手に入りますよ」と話します。中でも注目は「ロボット掃除機」です。ルンバが発売されてから15年。戸井田さんは、「今のロボット掃除機と比べると、あの頃のロボット掃除機がまるで幼稚園の子どものように見える」と言います。人工知能(AI)とあらゆるモノがネットにつながるIoTを備えたロボット掃除機の実力をお確かめください。

家の間取りを覚える最新機種も

2007年に発売された米アイロボットの「ルンバ500シリーズ」は、掃除機の常識を覆した一台でした。それまでの掃除機は「人が動かすもの」でしたが、ルンバは人が動かす必要なし。指定した時間になれば自動でスイッチが入り、部屋の中をきれいに掃除します。掃除が終わったら、自ら充電ドックに戻って充電をスタート。この先進性に、多くの人が高い関心を示しました。

「人が何もしなくても家事をしてくれる家電製品なんて、それまでなかったんです。全自動洗濯機や食器洗い機は、あたかも『何もしなくても家事をしてくれる家電』のように見えますが、衣類や食器を中に入れるという手間は必要ですよね。ロボット掃除機は、それも必要なし。時間になれば、自分で勝手に掃除を始めますし、終われば自分で充電場所に戻っていく。とても画期的な製品だったんです」(戸井田さん)

そんなロボット掃除機もスマート家電化が進み、今やスマートフォン(スマホ)やスマートスピーカーを使って操作できるまでに進化しました。

「これまでも、スマートスピーカーを使って掃除をさせることはできました。ルンバのWi-Fi対応モデルなら、米グーグルのGoogle HOMEや米アマゾンのAlexaに向かって『掃除をして』といえば掃除を始めます。しかしルンバi7+はさらに進化し、間取りを覚えるようになりました。だから、掃除したい部屋を個別に指定できます。たとえば、『ルンバ、リビングを掃除して』といえば、リビングだけを掃除してくれるんですよ」(戸井田さん)

スマホの専用アプリを使えば、外出先から掃除を指示することもできます。例えばママ友から突然、「今日、遊びに行っていい?」と言われたとしても、「掃除してなかった! どうしよう」と心配する必要はありません。スマホを使って「リビングを掃除して」と指示すれば、家に着くまでに掃除が完了。お客様をきれいなお部屋でお迎えすることができます。

センサーを複数組み合わせることで精度が向上

こういったことができるようになった理由のひとつに、センサーの進化があります。以前は赤外線で障害物を探知するのが一般的でしたが、今はそれに超音波やカメラを組み合わせ、複数のデータを収集します。それらのデータを総合すれば、より正確に状況を判断できます。たとえば、目の前にあるのが壁なのか、それともテーブルの脚なのかということは、これまで判別できませんでした。しかし複数のセンサーを駆使すれば、その違いがはっきり判別できます。

さらに、マップ機能も進化。以前はセンサーで検知した情報をもとにマップを作成するのみでしたが、最新機種では日々センサーを使って最新情報を収集し、マップを最新バージョンに更新。これにより、効率よく部屋の中を掃除できるようになりました。

このように、情報収集力の向上が、判断力=頭脳の進化に大きく貢献しています。製品によって備えているセンサーが違うので、詳しく説明しましょう。

スウェーデン・エレクトロラックスの「PUREi9」は、カメラと2方向のレーザーを備えた「3Dビジョン」技術を使って床の上にあるコードや障害物を察知し、その先の距離を計算しながら2.2cmまでの段差を乗り越えます。本体の前面にあるカメラは、360度の広い視野で部屋の状況を把握し、3Dでマッピングすることができるため、より効率のいいルートで部屋の中を移動。同じ場所を何度も往復することがありません。

英ダイソンの「Dyson 360 Heurist」は、赤外線とカメラを備えたモデル。周囲360度を見渡して状況を正確に把握するパノラマレンズを備えるほか、長距離マッピングセンサーや段差を検知する段差センサー、壁に接近して掃除するための壁面近接センサー、障害物をいち早く検知して接触によるダメージを回避する障害物センサーなどを備えています。

パナソニックの「ルーロ MC-RS810」は、レーザーセンサーと超音波センサー・赤外線センサーという3種類の障害物検知センサーを備えた「全部のせ」モデル。障害物検知センサーを駆使し、幅約2cmの家具の脚までしっかり見分けてキワまで掃除。スマホアプリから掃除結果も確認できます。

ロボット掃除機を使ってみたいけれど、価格は抑えたい……という人にお薦めなのは、コスパが魅力の日立製作所の「ミニマル RV-EX20」。搭載しているセンサーは赤外線のみなので、若干精度は落ちますが、以前より吸引力が高まり、隅々まで吸い残しなく掃除するようになりました。

もちろん、スマホやスマートスピーカーを使った指示もできますし、複数箇所に備えたセンサーとAIで状況を把握しながら的確に掃除します。

すでに持っている人も買い替え検討のタイミング

「ロボット掃除機は、唯一自走できる家電製品。今後スマートホーム化が進む上で、精度の高いマッピング機能を備えたロボット掃除機は、重要な役割を果たすことになるでしょう」と戸井田さんは言います。

たとえば、ロボット掃除機がセンサーで集めた最新情報をもとに家の中をマッピングし、その地図を他の家電と共有することで、それらの家電も適切に作動するようになる。あるいは、ロボット掃除機自体が手や足となって物を運んだり、スイッチを入れて他の家電をコントロールしたりするようになるかもしれません。このように、自ら移動できるロボット掃除機は、スマートホームにとって『要』となりうる家電と期待されているのです。

ボーナスの時期、まだデビューしていない人、一度くじけてしまった人、昔買った掃除機に不満を持ちながら使っている人も、この機会にチャレンジしてみませんか。新製品を買って使わなくなってしまった古いロボット掃除機は、捨てるのではなく、誰かに譲ってあげましょう。

「古いとはいえ、ロボット掃除機のメリットは十分享受できます。ロボット掃除機の便利さをまだ体験していない人に、ぜひ伝えてあげてください」(戸井田さん)

戸井田園子
大手プレハブメーカーでインテリアコーディネートを担当し、インテリア研究所を経て商品企画部へ。その後インテリア&家電コーディネーターとして独立。現在は、情報ポータルサイトAll Aboutをはじめ、雑誌・新聞・テレビなど幅広いメディアで活動中。家電業界出身ではない中立的な立場と消費者目線での製品評価や、分かりやすい解説に定評がある。好きな家電は、お掃除ロボットなど、家事を任せられて時間を産んでくれる「時産家電」。

(解説 戸井田園子、取材・文 井上真花)

[日経DUAL 2019年6月17日付の掲載記事を基に再構成]

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