Men's Fashion

ダイバーズウオッチ×紺ブレ 無難なコーデに力強さ

How to

装う時計 型破りの流儀(3)

2020.1.12

ファッションのルールを知った上で、うまく着崩せる人こそ洒落者といえる。クラシックなスーツの中にあえてデニムシャツを着てタイドアップなど。時計も、同じ。スーツ×ドレスウォッチ、カジュアルウェア×スポーツウォッチ。そんな“型”を破って手元で上手にハズせるようになると、着こなしがもっと自分らしくなる。

ダイバーズウォッチは、時計市場を牽引する存在。水圧に抗うタフでマッチョな大型ケースは、コンサバな紺ブレ・スタイルにも、実は良く似合う。

タフな時計を手元に見せ、懐古的なコンサバを打破

ジェームズ・ボンドのおかげでダイバーズウォッチはカジュアルにもスーツにも合わせられるオールマイティな時計との、お墨付きを得た。しかし映画公開当時と比べ、多くのダイバーズウォッチは大型化している。映画でボンドはロレックスのサブマリーナーをワイシャツの袖口に入れていたが、大型ダイバーズは収まりきらない。ならばいっそ堂々と隠さず、手元に見せてしまうのが正解。コンサバティブなネイビーブレザーに合わせれば、大人しく無難なコーディネートがグッと力強さを増す。

しかもご覧の通り、ダイバーズウォッチと紺ブレとは相性がいいのだ。そもそもシングルのブレザーは別名スポーツジャケットと呼ばれるように、スポーツ選手の制服として多用されている。ヨットレースのアフターパーティでも、紺ブレはよく着られる。スポーティで海と関係もあるから、ダイバーズウォッチを着けても違和感がない。外観が似通いがちなので、個性が強いモデルを選んで、コンサバな雰囲気をより強く打破したい。

【 「型破りの流儀」具体策 】

装い上手なコンサバ打破には個性顔ダイバーズ

ジャケット12万円/タリアトーレ(トレメッツォ) シャツ2万5000円/サルヴァトーレ ピッコロ(トゥモローランド) パンツ4万4000円/ジェルマーノ(バインド ピーアール) タイ1万5000円/ジエレ、靴7万9000円/クロケット&ジョーンズ(以上ビームス 六本木ヒルズ) チーフ〈スタイリスト私物〉

■GRAND SEIKO/グランドセイコー スポーツコレクション SBGH255

切り立ったベゼルやダイヤルのパターンがタフさを印象付ける。4時位置のリューズが個性的。ハイビートの自動巻きムーブ搭載ながら、チタンケースにより装着感も優れる。見やすい大型針は、ダイバーズならでは。600m飽和潜水防水。自動巻き。径46.9mm。ブライトチタンケース&ブレスレット。 100万円(グランドセイコー専用ダイヤル)

【 「大振りダイバーズウォッチ」の基本コーデはこちら 】

ボリューミィな冬コーデに負けない存在感

スエードのブルゾンや厚手のタートルなど、冬のカジュアルはボリューム感が出がち。しかし大型のダイバーズなら、服に負けない。高い防水性能や耐久性は普段使いにも心強く、視認性にも優れる。カジュアルに似合うだけではなく、カジュアルに使えるのも大型ダイバーズの魅力だ。

ブルゾン12万5000円/エンメティ(インテレプレ) ニット4万6000円/ポール・スチュアート(ポール・スチュアート 青山店) パンツ4万4000円/ベルナール・ザンス(ビームス ハウス 丸の内) 靴8万4000円/ボードイン アンド ランジ(オカベ アンド パートナーズ)