検索朝刊・夕刊LIVEMyニュース日経会社情報人事ウオッチ
NIKKEI Prime

朝夕刊や電子版ではお伝えしきれない情報をお届けします。今後も様々な切り口でサービスを開始予定です。

検索朝刊・夕刊LIVEMyニュース日経会社情報人事ウオッチ
NIKKEI Prime

朝夕刊や電子版ではお伝えしきれない情報をお届けします。今後も様々な切り口でサービスを開始予定です。

検索朝刊・夕刊LIVEMyニュース日経会社情報人事ウオッチ
NIKKEI Prime

朝夕刊や電子版ではお伝えしきれない情報をお届けします。今後も様々な切り口でサービスを開始予定です。

NIKKEI Primeについて

朝夕刊や電子版ではお伝えしきれない情報をお届けします。今後も様々な切り口でサービスを開始予定です。

/

軽とじ・フラット仕様 いつのまに進化、最新ホチキス

納富廉邦のステーショナリー進化形/ホチキス最前線(上)

詳しくはこちら

NIKKEI STYLE

昔から変わらないように見えるホチキスも実は使いやすく進化していた。「消耗品から『高級実用品』へ ボールペン、進化の秘密」「小型化進む最新ハサミ 切れ味も高める、あの手この手」など、文具の進化を取り上げてきた納富廉邦氏が、ホチキスの最新トレンドを2回に分けて解説する。最初に紹介するのは、片手で使えるハンディータイプの3製品だ。

◇  ◇  ◇

ホチキスは19世紀初頭には普及が始まり、1920年代には、ほぼ今のスタイルが完成したといわれている。日本でも紙をとじる道具として100年以上の歴史がある。昭和27年に発売され、その基本構造はそのままに、使い勝手を向上させながら現在も販売されているマックスの「HD-10」が、今でも十分に使えるのだから、もともと完成度のとても高い道具といえるだろう。

しかし、その完成度の高さと、シンプルな構造と高い技術力に支えられた耐久性の高さのために、それこそ学生時代に買った製品をそのまま使い続けている人も多い。会社でも買い替えることなく使われていて、現在、ホチキスがどれだけ進化したのかを知らない人も多いのではないだろうか。

今回は、現在のホチキスを代表する製品をジャンルごとに紹介し、ホチキスの現在を知ってもらいたいと思う。なお、文中では呼称は「ホチキス」で統一する。「ステープラー」という呼び方もあるけれど、日本では「ホッチキス」「ホチキス」のほうが広く使われているし、現在、文具の商標としての登録はなく一般名詞的に使えるようになっている。個人的には「ホッチキス」という音が好きなのだが、新聞の表記では「ホチキス」なのだそうだ。ということで「ホチキス」で統一することをご了承いただきたい。

まずは、一般的に広く普及している、片手で使えるハンディータイプから。冒頭で挙げたロングセラーの「HD-10」をはじめ、日本のホチキス業界をけん引し、現在のホチキスの最先端機能である「軽とじ」「フラットクリンチ」を開発したリーディングメーカーであるマックスの製品を3つ紹介する。やはり、日本のメーカーでホチキスといえば、それはまずマックスであり、そのことは製品を見れば分かってもらえると思う。

サクリフラット32枚/現代の基準モデル

今のホチキスを理解するなら、この「サクリフラット32枚」を買ってきて、20枚くらい重ねた紙をとじるのが一番早いと思う。まず、片手で軽くとじられて、しかもとじた針は昔のように弧を描かず、平らに打ち付けられているので、とじた書類を重ねたときにかさばらない。この二つの機能、「軽とじ」と「フラットクリンチ」は、今のハンディータイプのホチキスの特徴になっている。

さらに、この製品は針の装填も蓋を開けて入れるだけ。しかも背面には予備の針を収納できるので、本体と合わせて200発の針を入れられる。デザインもポップで、グリップには持ちやすい工夫が凝らされ、最大コピー用紙32枚までとじることができる。

残りの針が外から確認できるなど、細かい部分で使いやすいようにデザインされていて本体価格690円という安さ。日常的に使う道具として、もうオーバースペックといってもいいくらい、扱いやすい製品になっているのだ。

Vaimo11 FLAT/片手で40枚をとじる

長い間、ハンディータイプのホチキスは、10号針と呼ばれる針が使われてきた。ただ、10号針は針の長さの都合上、現状の32枚程度が限界で、それ以上の枚数をとじることができない。それ以上になると据え置き型の大きなホチキスに大きな針を装填してとじる必要があった。そこで10号針と線径(針の太さ)は変えずに針の足を長くした11号針を開発。片手で約40枚の紙をとじられるようにしたのが、バイモシリーズだ(写真は「Vaimo11 FLAT」)。

この製品は40枚を軽くとじられる上に、フラットクリンチ機構も搭載したもの。従来のホチキスに比べ、高い工作精度と耐久性が必要なバイモシリーズは、「その構造を見るだけでもモノづくりの勉強になる」とまでいわれている名作だ。

すごいのは、2枚とじるのも、40枚とじるのも同じ操作で同じようにとじられること。同じ操作なのに、針の打ち込まれ方が紙の厚みに合わせて自動的に変わるのだ。枚数の多い書類を扱うことが多い人は、買って損のない製品だろう。

HD-10TL/プロのためのホチキス

パッケージに「道具ホッチキス」と書かれていることからも分かるように、ホチキスを道具として使う人のために作られた、プロの仕事用ホチキスが、「HD-10TL」だ。大量にホチキスを使うビジネスシーンでの使いやすさを徹底的に追求した製品になっている。

通常のホチキスの場合、装填できる針は100発なのに対して、150発を装填可能。

例えば、軽とじ機能も、従来とは違い「可変倍力」という機構を搭載。これは、テコの原理を使うため、どうしても握り込むストロークが長くなる軽とじ機能を、針が紙に当たってからとじ終わるまでにだけ働くようにしたもの。この機構のおかげで、握り込むストロークが短くなる。大量にとじる場合、ストロークが短いほど作業は楽になるわけで、まさに仕事としての使用を考えた機構といえるだろう。

針を打つ場所がホチキス本体のかなり先端に寄っているのは、ブリスターパックのような立体的な箱状のものの端をとじて留めることができるようにという設計。また、とじるものをより深く差し込むことができるように、あえてフラットクリンチ機能を搭載せず、ホチキスの口を広く大きくしているのだ。

縦に立てて置いて、逆手で持ってとじやすいデザインもうまい。福袋などのような、袋の上部をとじる作業には逆手持ちが便利なのだ。

◇  ◇  ◇

この3製品が、今のホチキスを代表するものだと思う。まずは、この中から用途に合う製品を使ってみてほしい。驚くのは、このアイデアと技術の粋が注ぎ込まれた製品が、どれもとても安価で買えてしまうこと。日本のホチキスのすごさを、十分に味わってほしい。

さらに現在のホチキスは多様な商品がある。「据え置き」「芯無し」「電動」など、後編「紙針・回転・ガイド付き 個性派ホチキスを一気に紹介」ではひと味違ったホチキスを紹介する。

ホチキス最前線
軽とじ・フラット… 最新ホチキスは「普通にすごい」
紙針・回転・ガイド付き 個性派ホチキスを一気に紹介

納富廉邦
佐賀県出身、フリーライター。IT、伝統芸能、文房具、筆記具、革小物などの装身具、かばんや家電、飲食など、娯楽とモノを中心に執筆。「大人のカバンの中身講座」「やかんの本」など著書多数。

春割ですべての記事が読み放題
有料会員が2カ月無料

有料会員限定
キーワード登録であなたの
重要なニュースを
ハイライト
登録したキーワードに該当する記事が紙面ビューアー上で赤い線に囲まれて表示されている画面例
日経電子版 紙面ビューアー
詳しくはこちら

ワークスタイルや暮らし・家計管理に役立つノウハウなどをまとめています。
※ NIKKEI STYLE は2023年にリニューアルしました。これまでに公開したコンテンツのほとんどは日経電子版などで引き続きご覧いただけます。

関連企業・業界

企業:

セレクション

トレンドウオッチ

新着

注目

ビジネス

ライフスタイル

新着

注目

ビジネス

ライフスタイル

新着

注目

ビジネス

ライフスタイル

フォローする
有料会員の方のみご利用になれます。気になる連載・コラム・キーワードをフォローすると、「Myニュース」でまとめよみができます。
春割で無料体験するログイン
記事を保存する
有料会員の方のみご利用になれます。保存した記事はスマホやタブレットでもご覧いただけます。
春割で無料体験するログイン
Think! の投稿を読む
記事と併せて、エキスパート(専門家)のひとこと解説や分析を読むことができます。会員の方のみご利用になれます。
春割で無料体験するログイン
図表を保存する
有料会員の方のみご利用になれます。保存した図表はスマホやタブレットでもご覧いただけます。
春割で無料体験するログイン

権限不足のため、フォローできません

ニュースレターを登録すると続きが読めます(無料)

ご登録いただいたメールアドレス宛てにニュースレターの配信と日経電子版のキャンペーン情報などをお送りします(登録後の配信解除も可能です)。これらメール配信の目的に限りメールアドレスを利用します。日経IDなどその他のサービスに自動で登録されることはありません。

ご登録ありがとうございました。

入力いただいたメールアドレスにメールを送付しました。メールのリンクをクリックすると記事全文をお読みいただけます。

登録できませんでした。

エラーが発生し、登録できませんでした。

登録できませんでした。

ニュースレターの登録に失敗しました。ご覧頂いている記事は、対象外になっています。

登録済みです。

入力いただきましたメールアドレスは既に登録済みとなっております。ニュースレターの配信をお待ち下さい。

_

_

_