寒さもいよいよ本番。首元にマフラーが欠かせない季節になってきた。最近は素材やデザインなど従来とは一味違うマフラーが相次ぎ店頭に並んでいる。クリスマスを控え、親しい人への贈り物にもふさわしいアイテムを東京都内の百貨店やセレクトショップで探した。
首元すっきりミニマフラー
《阪急メンズ東京》 マフラーといえば、首にぐるぐると巻く長めのものをイメージする人が多いだろう。だが、東京・有楽町の阪急メンズ東京で見つけたのはちょっと違う。「ミニマフラー」と呼ばれる短めのタイプだ。
アイネックス(東京都渋谷区)が展開する「ロバートフレイザー」と、フェアファクスコレクティブ(同)の「フェアファクス」で、素材はいずれもカシミヤ100%。ロバートフレイザーはマフラーの片端が筒状になっており、片端をその中に通して首に巻く。一方、フェアファクスはマフラー自体に穴が開いており、そこに通して使う。
「首元がもたつかず、すっきり巻けるので、ボリューム感あるアウターとの相性も抜群。巻き方をあれこれ考える必要もなく至ってシンプルなこともあり人気上昇中」と阪急メンズ東京のファッション雑貨アドバイザー、佐藤真樹子さんはいう。
もう一つのアイテムは「毛(ヤク)100%」の「ノーラ」のマフラー。ヤクはウシ科の哺乳類で標高3000メートル以上の高地に生息、寒さに強い動物として知られる。「ヤクの毛は、しっとりとなめらかでシワになりにくいのが特徴」と佐藤さん。
ソリッド(無地)とウインドウ・ペン(十字の模様入り)の2タイプで、色のバリエーションもそれぞれグレーやネイビー、ブラウンやブラックなど豊富だ。同店では3年前からこのアイテムを取り扱っているというが、「ウールのようなチクチク感がなく、保温性にも優れるヤクウールの風合いを知ったお客様が、色違いのものを購入される」。
リバーシブルで変わる表情
《エストネーション》 セレクトショップ大手、エストネーションでまず目にとまったのは、ジョンストンズのリバーシブルマフラー。オレンジとグレー、カーキとベージュなどパキッとした上品な2つの色味を表裏に組み合わせ、しゃれている。
ジョンストンズといえば、1797年創業の英・スコットランドが拠点の老舗ブランド。同社の高級カシミヤ素材を愛用する世界のトップデザイナーは少なくない。このリバーシブルマフラーもカシミヤ100%素材で、両端はフリンジになっている。