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ベルリン7つの楽しみ 壁崩壊30年、今あふれる魅力

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ナショナルジオグラフィック日本版

1989年11月9日にベルリンの壁が崩壊した原因の一つは、旅行の許可に関する新たな規定が発表されたことだった。共産主義の東ベルリンで高まる民主化運動に対し、政府は国境規制の一部を緩和することで応じた。この変更は、人の移動にごくわずかな影響しか与えないはずだった。

しかし記者会見で、これを誤って国境の開放だと伝えた。市民たちは大挙して壁に押し寄せ、圧倒された警備隊は、最終的に検問所を開かざるを得なくなった。あとはご存知の通りだ。

それから30年で、ベルリンは世界でも指折りの魅力的な街へと進化を遂げた。抑圧から放たれた何でもありの創造性が花開いている。さらに最近では、ベルリンは100万人を超す亡命希望者を受け入れる動きを引っ張り、パワーを保ったまま成長を続けている。

「ニューヨークのような場所とベルリンとの違いを表現するとしたら、ニューヨークは安定していて、ベルリンは沸き返っているという感じです」と語るのは、写真家のハラルド・ハウスヴァルト氏だ。同氏は1989年11月の東ベルリンで、ハンマーを手にして壁に集まった住民たちを撮影。1つの国家が崩壊していく瞬間を写真に残した。

「ベルリンは今もなお、終わりなき新興都市です」とハウスヴァルト氏は話す。「それがこの街の美しさの理由です」。そんなドイツの首都を旅する7つの楽しみ方を紹介しよう。

楽しみ方1:冷戦時代にタイムトラベル

ベルリンに残る冷戦時代の「亡霊」と出合える場所として有名で人気があるのは、かつてのベルリンの壁が壁画で埋め尽くされたイーストサイドギャラリーだ。この壁が家族や街、東西の世界をどれほど強く引き裂いていたのかを知るためには、約1.5キロにわたって続くベルリン・ウォール・メモリアルの屋外展示に足を向けよう。東ベルリンからの脱出用トンネルの位置が示され、当時「デス・ストリップ」と呼ばれた無人地帯には、脱走者を射殺した監視塔が今も残る。

また、フリードリヒ通り駅の隣には、「涙の宮殿」を意味するトレーネンパラストの国境検問所がある。映像資料や当時の出入国管理ブースが展示され、東ベルリン市民が西側へと帰る家族や友人を見送った様子を見ることができる。悪名高いシュタージ刑務所では、かつての収容者が案内役をしていて、東ドイツの秘密警察がどのような監視や脅迫の手段を用いて人々を支配していたのかについて、悲惨な体験を語っている。

楽しみ方2:プロイセン時代の宮殿を訪れる

ベルリンの歴史は、暗く重いものばかりではない。その証拠が、ベルサイユ宮殿に触発されて造られたバロックの美、シャルロッテンブルク宮殿だ。丹念に手入れされた庭園やコイが泳ぐ池、ロココ様式のぜいたくな宮殿が見られる18世紀の城は、プロイセンの時代をしのばせてくれる。

ベルリンから鉄道のSバーンで40分のところにある都市ポツダムは、ドイツ最大のユネスコ世界遺産だ。範囲は約5平方キロ、建物は150棟にも及ぶ。この遺産を代表する、フリードリヒ2世が夏を過ごした新宮殿とサンスーシ宮殿を見逃さないように。

楽しみ方3:ストリートアートを楽しむ

ヨーロッパで最も落書きの多い都市として知られ、ストリートアートの荒々しい創造性が花開くベルリンは、ユネスコの創造都市ネットワークにデザイン分野で認定されている。

イーストサイドギャラリーは、ベルリンの壁の現存部分に101点の壁画が大胆に描かれた、世界最大かつ最長の屋外展示空間だ。2年前にオープンした都市現代アート美術館は、可動式のファサードを使い、建物の建築と外壁そのものをキャンバスに変貌させている。次々と塗りかえられる大量の壁画が見たければ、ミッテ地区のハウス・シュバルツェンベルクを訪ねてみよう。

楽しみ方4:公園を散策する

2500カ所以上の公園を擁するベルリンは、緑の多さでは、世界の首都の中でもトップクラスだ。その中心が、のどかな公園、ティーアガルテンだ。プロイセン王家の狩猟場だった一帯は、今は湖、ジョギングコース、バラ園が広がっている。

ナチス時代に建設され、1948~49年のベルリン大封鎖で西ベルリンのライフラインを担ったテンペルホーフ空港は広場に生まれ変わり、以前の滑走路を自転車が走り抜ける。街の中心部を10キロ近くにわたって蛇行しながら流れるラントヴェーア運河は、晴れた日に人間観察をするのにうってつけの場所だ。

楽しみ方5:地元名物で腹ごしらえ

多くの一流レストランが、伝統の食事に地域色のあるひねりを加えていて、なかには一風変わった歴史ある建物が特徴の店もある。

1920年代の女子校の体育館を活用した「ポーリー・ザール」は、ミシュランの星を獲得した人気店だ。シェフのディルク・ギーゼルマン氏は、地域の食材から5コースのディナー(ベジタリアン用もある)を作る。また、ボイラー室を改装した「レストラン・オダーバーガー」は、工場風インテリアの新しい店で、子羊とウサギ肉を地元の農家から仕入れている。かつて地下鉄のトイレだった建物を利用して作られた店「バーガーマイスター」では、ジューシーなハンバーガーを味わいたい。

トルコ以外で最も多くのトルコ人が暮らすベルリンでは、豊かで独特な料理の伝統が生まれてきた。最も有名なのはドネルケバブで、約4000軒の店が街に点在する。中でも人気の「タディム」は、クロイツベルクのトルコ人街の中心で営業している。

楽しみ方6:ビールで乾杯

ベルリンの街には戸外のビアガーデンが数十軒も点在し、年中営業している。最も魅力的なのは、緑豊かなティーアガルテン公園の湖のほとりにある「カフェ・アム・ノイエンゼー」かもしれない。また、プレンツラウアー・ベルク地域にある「プラターガルテン」は、1850年代からビールとシュニッツェルを提供している。クロイツベルクを流れるシュプレー川の岸には、大人の遊び場「ビルギット&ビアー」があり、飲み物とダンスが気分を盛り上げてくれる。

楽しみ方7:夜を満喫

ベルリンのクラブシーンは、パーティー好きにとっての夢だろう。旧東ベルリンの発電所に作られた「ベルクハイン」は、世界で最も神聖化されたテクノクラブかもしれない。だが、入場チェックの厳しさで有名なため、注意が必要だ。パーカーとブラックジーンズだと入りやすく、派手すぎるファッションはだめだという。もっと気軽なクラブがよければ、「カーターブラウ」や「://about blank」に行ってみるといい。夜通し盛り上がるのが苦手なら、ベーザー通り、レバラー通り、ジモン・ダッハ通り、トール通りを散策してみよう。冷えたワインやカクテルバー、生演奏、個性的なクラブなど、あらゆる楽しみが見つかる。

(文 ELIOT STEIN、訳 高野夏美、日経ナショナル ジオグラフィック社)

[ナショナル ジオグラフィック 2019年11月18日付記事をもとに再構成]

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