コンタクトやITによるドライアイ 点眼薬で角膜守る

コンタクトレンズやゴミで、角膜に傷

また、「コンタクトレンズをしているだけで乾燥リスクが高くなる。特に、ソフトコンタクトレンズでは、ハードレンズよりもレンズが目の表面を覆う面積が広く、その分だけレンズの表面から涙が蒸発しやすい。また、レンズ下での涙液交換も少なくなるため、目が乾燥しやすくなる」(土至田先任准教授)というから要注意だ。

ソフトコンタクトレンズ装用者には、スマイルマークパターンと呼ばれる三日月状の特徴的な傷ができることが多いという。「下向きの作業によって目の上半分はまぶたに覆われているが、まばたきをしっかりしないことによって目の下3分の1だけが極度に乾燥しているためではないか」と土至田先任准教授は推測する。

かゆいときやゴミが入ったときなどに目をゴシゴシこすると、角膜にスジ状の傷ができることもあるという。「目にゴミが入ったときやまつ毛が入ったときは、こすらずに人工涙液を点眼して流すのがベスト」(土至田先任准教授)

また、女性の場合、涙の表面を覆う油膜成分を分泌するマイボーム腺を、目のきわにアイメイクをすることによって塞いでしまい、涙の蒸発がひどくなっているケースも多いそうだ。

<コンタクトレンズは涙が不足しやすい>

不調が起こる前に点眼治療薬を

角膜に痛みがある、目がしみるなど、何らかの目の不調が続く場合は眼科を受診したい。「疲れなどによる一過性の症状なのか、角膜などに障害が起きているかは、眼科で検査をすることによって正確に診断できる。眼科では、視力を検査し、目の表面の傷を見る検査や、涙の質や量を調べる検査を行う。ドライアイや角膜上皮の治療薬としては、これまでは人工涙液やヒアルロン酸点眼薬など、涙液成分を追加するタイプが主流だったが、2010年と12年に新たに涙液成分の一部である水分やムチンの分泌を促す作用のある世界初の目薬が日本で開発された。患者の涙の状態、ドライアイのタイプに応じて、不具合のある涙の層をターゲットにした層別治療が可能になった。涙液成分を増やして涙を安定的に目の表面で保持することで、症状改善が図れるようになった意義は大きい」と土至田先任准教授は語る。

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