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新型AirPods旧型と比べた より小さくノイズに強く

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NIKKEI STYLE

AirPodsは2016年にアップルが初めて発売した完全ワイヤレスイヤホン。左右の本体をつなぐケーブルもないため軽快な装着感が得られるだけでなく、iPhoneとのペアリングが簡単にできることなど使い勝手の良さからも高い人気を誇っている。そのAirPodsに新機能を追加した「AirPods Pro」が10月30日に発売された。新型の使い勝手は旧型とどう変わったのか。オーディオライターの山本敦氏が解説する。

◇  ◇  ◇

新型AirPodsと従来型を比べて、すぐわかる違いはその構造だ。

従来のAirPodsは耳の穴を完全には塞がない半密閉型の構造だったため、外の音が聞こえやすい形状である。一方、AirPods Proは密閉型構造(カナル型)としたことから外部への音漏れに強くなった。

さらに音楽再生の邪魔になるノイズを消してくれる「アクティブノイズキャンセリング機能」を追加したことも大きな特徴だ。

心地よく使えるノイズキャンセリング

AirPods Proが搭載するアクティブノイズキャンセリング(以下:ANC)とは、イヤホン本体に内蔵するマイクと電気回路を使って、リスニング環境周囲の騒音=ノイズを打ち消す機能だ。マイクで継続的に拾っている環境音を再生音とミックスして、ノイズだけに逆相の音を加えて消す。このときにノイズだけを高精度にえり分けて聞こえなくする演算処理のアルゴリズムをいかに作り込めるかが、オーディオメーカー各社にとって腕の見せところということになる。

ANC機能を搭載するイヤホン自体は特に珍しいものではないが、AirPods Proのように左右独立型の完全ワイヤレスイヤホンではまだライバルは数少ない。AirPods ProのANC機能は消音効果が高く、それでいて不自然さが少ないため、長い時間心地よく使えた。

外の音を取り込む機能も

AirPods Proにはイヤホンに内蔵するマイクで外の音をモニタリングする「外部音取り込み」の機能も併せて搭載されており、ANC機能と排他的にスイッチしながら使える。例えば地下鉄や飛行機など大きな騒音に囲まれる場所ではANC機能をオンにして音楽に深く没入。街を歩く時には外部音取り込みに切り替えると、周囲の音を聞きながらより安全にリスニングを楽しむといった使い分けが考えられる。

実際に使用してみると、まるでイヤホンを耳に着けていないように感じられるほど、自然に外の音が聞こえてくる外部音取り込みも秀逸だった。例えばイヤホンを耳に着けて音楽をBGM的に聴きながらオフィスで仕事をしたり、コンビニでちょっとした買い物のお会計を済ませたりするときに使うと、その便利さを実感する。

外の音を消す機能と取り込む機能。完成度の高いふたつの機能を併せ持つことがAirPods Proの魅力であると思う。

従来型より肉厚の低音

イヤホンとしての能力も優れている。AirPods Proのサウンドは自然なニュアンスの再現力に富んでいるのだ。

AirPods Pro導入以来、岩崎宏美のアルバム「WISH」をよく聴いていたのだが、ボーカルの抑揚感が素直に引き出されていることを実感する。ANC機能をオンにして収録曲「Street Dancer」を聴いてみると、艶っぽく生々しい表情がまるで目の前に浮かび上がってくるようだ。密閉型構造になったことも加わって、従来のAirPodsよりもパンチの効いた肉厚な低音がしっかりと響いてくる。

音楽再生の重心全体が低く安定したことは、ロックやダンスミュージック以外の音楽にも影響を及ぼしている。アリス=紗良・オットの「ショパン:ワルツ全集」などクラシックピアノの演奏や、JUJUとジャズのビッグバンドによるライブ演奏などを再生してみたのだが、様々なジャンルの音楽から生き生きとした躍動感が伝わってきた。

コンパクトサイズは大きな魅力

個人的に最も感心したことは、たくさんの先進的な機能を詰め込んだAirPods Proが、ワイヤレス充電対応のケースも含めて従来のAirPodsと変わらないほどのコンパクトサイズを実現していることだ。バッグでスペースを取らないため、小さなバッグを利用している女性の音楽ファンにも歓迎されそうだ。

実は本機を手に入れた後、すぐに飛行機と新幹線で国内出張に出かけることになった。なるべく手荷物をコンパクトにしたかったので、荷物のスペースを取らないAirPods Proがとても重宝した。

本体はさらにIPX4相当の防滴・耐汗仕様なので汗をかくスポーツシーンや雨の日にも安心して使える。耳元のフィット感も安定しているので、毎週ジムに通う時にはこれを持参している。

カラーはホワイトのみ

反対に残念に思うことは、AirPods Proも今のところまだ「ホワイト」の1色しか発売されていないことだ。今秋に発売されたiPhone 11は多彩なカラーバリエーションをそろえるだけに、AirPodsのユーザーがおのおのの好きな色で個性を主張できる日が早く来てほしいと願うばかりだ。

価格は税別2万7800円。ワイヤレス充電機能付きケースを採用する従来のAirPodsに比べて5000円ほどアップしている。AirPods Proの発売後も従来のAirPodsは併売されるので、シリーズとしてラインナップが充実した格好だ。シリコン製のイヤーチップを耳に押し込むタイプのイヤホンが苦手という方や、少しでも安くアップルのiPhoneと親和性の高い完全ワイヤレスイヤホンを使いたいという人にとっては従来型が選択肢となる。

とはいえ、ANCと外音取り込みは使ってみるとその便利さを実感する。購入するときは実際に試聴してほしいし、従来型を使っている人もぜひ聴き比べてみてほしい。きっとAirPods Proも手に入れたくなるはずだ。

AirPods Proが登場したことで、2020年は「アクティブノイズキャンセリング機能付き」の完全ワイヤレスイヤホンが各社から発売されて賑やかになりそうだ。アップルの独走を阻むライバルは出てくるのだろうか。

山本敦
 フリーランスライター。オーディオ・ビジュアル専門誌のWeb編集・記者職を経て独立。AI・IoTに関わるスマートオーディオ、4KにVODまで幅広いカテゴリーに精通する。堪能な英語と仏語を活かし、国内から海外のイベント取材、開発者へのインタビューを数多くこなす。

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