手ごろな価格でとてもよく売れているスマホ「AQUOS sense」シリーズの最新モデル「AQUOS sense 3」が登場した。NTTドコモ、au、UQmobileから販売されており、価格はNTTドコモの場合で一括払いしたときに3万円台前半だ。SIMフリーモデルもあり、価格は3万円台半ばとなっている。
この価格帯も実は競争が激しく、ガラケーからの乗り換えや、少しでも手ごろな価格でスマホを使いたいユーザーに人気がある。数年前まで、3万円程度のモデルを使うには、我慢が必要だった。ところが、最新のモデルはかなり機能も充実し、一般的に使うにはストレスのない製品へと進化している。その上で、ライバルに勝つために各社が特徴を打ち出している。
アルミ製のボディーは十分な質感
最近の高級スマホは、ほとんどが背面にガラス製のパネルを採用している。AQUOS sense 3は、側面も一体に形成はしているもののアルミボディーだ。ここが上位モデルと最も違うところだが、製品自体の安っぽさはほとんど感じられない。iPhone 7あたりまでと近いデザインだと考えればよいだろう。

中・高級モデルとの最大の違いは、ディスプレーの上下にフチが大きく残っていることだ。最近は、フチを極限まで細くすることで、画面を大きく確保するのがトレンドになっている。このあたりは妥協ポイントだが、さほど古めかしく感じることはないだろう。
ディスプレーは5.5インチで、本体のサイズもまさにスタンダード。手の小さな方でも、持ちづらいと感じることはないだろう。スマホの画面はどんどん大型化しており、今や、5.5インチより小さいスマホを探す方が難しいのだ。
厚さは8.9ミリとやや厚いのだが、こちらも使い慣れれば気にならなくなるだろう。なお、ボディーサイドがうっすらと山型になっているのがデザインの特徴で、この形状によって、指先の引っかかりがよく、机の上から持ち上げやすくなっている。

性能は妥協が必要だがバッテリー駆動時間は長い
CPUはSnapdragon 630で2~3年前の中級モデルと同じ程度。処理性能は高いとは言えず、ここが大きな妥協ポイントだ。ヘビーなゲームには向かないし、動画の編集などもやや厳しい。とはいえ、LINEやウェブページのチェック、地図の確認、YouTubeの視聴等なら2~3年は満足して使えるだろう。
要するに、スマホをガラケー的に使う方に向いている製品で、ライトユース向きだ。
シャープが最大の特徴として打ち出しているのが、バッテリー駆動時間だ。4000mAh(ミリアンペア時)という、このクラスとしては非常に容量の大きなバッテリーを搭載し、さらに、エネルギー効率の高いディスプレーを採用することで、かなり持ちがいい。実駆動時間は、使い方によっても左右されるが、「スマホは電池が持たない」という印象は一掃されるはずだ。
なお、充電用の端子は、最近一般的になってきたUSB-Cを採用している。また、メモリーは4ギガ(ギガは10億)バイト(GB)で、ストレージは64GBと、このクラスとしては一般的。microSDによるストレージの増設にも対応する。
