2019/11/27

本業との両立や時間のやりくりはどうする?

――会社にはどのように説明しましたか?

会社は副業禁止なので、プロボノに参加したいと思った際、あくまでも「ボランティア」であるという話とともに、社長と管理部長に対して相談した上で応募をしました。

――本業との時間的両立や家族に協力してもらうためにはどのように工夫していますか?

プロボノもボランティアも、基本はオンラインでのやりとりなので、移動時間や休憩時といったスキマ時間にビジネスアプリの「スラック」や「Facebookメッセンジャー」でのやりとりをしています。休日のイベントやミーティングについては、家族の協力があって活動できています。

プロボノは月に1回、週末に子どもを寝かしつけた後に「Zoom(ズーム)」というビデオ会議システムを使いオンラインミーティングをしています。地域のボランティア活動は、月に1回、週末の午前などに2時間の対面での定例会議があります。こちらは子どもを連れて参加できるので、息子も一緒に出掛けて他のお子さんと一緒に遊んだりして過ごしています。

夫や息子との時間を維持しながら、作業時間を捻出するのはそれなりに調整が必要なので今も良いやり方を模索中です。プロボノもボランティアも子育て中のママパパが多いので、子どもが寝た後の時間に打ち合わせをしたり、朝の時間を活用したりして時間のやりくりをしています。

会社からの「本業に支障がでる」という意見にどう対応するか?

――プロボノやボランティアで時間と体力が奪われてしまい、疲弊してしまうのではないか? と悩む人がいると思いますが、何か工夫していることはありますか?

最初にプロボノやボランティアに、何を目的にどこまで関わるかの線引きは必要だと思います。「何でもできます!」といった感じで参加してしまうとあとでつらくなるので、自分は何を目標として、どう折り合いをつけるかはあらかじめ決めたほうが良いと思います。

「共働き未来大学」では、参画する際「Can・Will・Must」というフレームワークを使って自分が「できること・やりたいこと・やるべきこと」を明確化しています。他のメンバーと共有し合うことで気づきもあり、達成度などを把握するのにも大変役立っています。

――会社に説明するときに一番難しいのは「本業がおろそかにならないか」ということだと思いますが、どのような工夫をしていますか?

確かに人によっては、会社以外の活動をすることを「浮気」のように感じてしまう場合もありますので、社内では状況に応じてプロボノやボランティアでやっていることが本業につながっているということを意識して伝えるようにしています。

例えば、プロボノやボランティアでのつながりでできた自治体のご縁で、本業で自治体を絡めた提案をしました。地域活動のボランティアで行政・団体と一緒に活動する経験を通じて、正面からではなかなかつながりにくいところにもアプローチをすることができました。ボランティア活動で知り合って築いた関係だからこそ話を聞いてもらいやすい面もあるので、打ち合わせを自分で設定して、会社の人も同席してもらうことで本業へのメリットを少しでも一緒に体感してもらえるよう工夫しています。

また、プロボノを通じて知った厚生労働省の「えるぼし認定」(女性活躍を推進する企業のための認定制度)を社内のマネジメント層に情報共有し、会社が「えるぼし認定」を取得できるよう、これから準備を進める予定です。プロボノに参加した動機が、働き方の模索でもあり、女性も多い職場なので、外での活動が会社にとってもプラスになるという面は常に意識しています。

実際プロボノ活動をしてみて「本業にかかわることを外からもってくることができる」のが会社に対する自分の+αの付加価値だと気付きました。

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会社とは別のコミュニティーで視野広がる