田舎暮らしは心も体も変わる 高木美保さんの移住体験日経ウェルエイジングフォーラム(下)

2019/11/26
高木さんの経験を熱心に聞く参加者も目立った

自分から窓を開いて、威張らずに

ただ病院については「これは深刻な問題です。病院はあるけど医師が勤務している日が少ないなど、課題も多いので、病院があるかだけでなく、実際にかかれるかどうかもチェックしてください」と、移住経験者ならではの提案に、来場者はうなずいたりメモを取ったりした。

品田さんが会場からの質問として「田舎は人間関係が難しい部分もあると聞いていますが」と投げかけると、高木さんは「那須高原は懐が深いところがあって入りやすかったですが、よそ者はダメ、と言う地域もあります。やはり地元の人に自分で直接インタビューするなり聞いて回るなりして、調査してください。(自治体など)人をあてにしていてはいけません」と答えた。

また、男性と女性で違いもあると指摘。「女性の方が友達を広げやすく、一緒に旅行に行ったりしやすいです。男性は人と話をするときに、結論を求めがちですが、無駄話をすること自体を楽しんでください。尊敬されよう、などと思ってはダメですよ」と会場の笑いをさそった。人間関係をうまく進めるポイントとして「日常のたわいない会話を楽しむことと、自分から窓を開いて話してください。とにかく威張らないことです」と述べた。

最後に「田舎暮らしを考える人へのメッセージは」(品田さん)と聞かれて、高木さんは「借金してまで田舎に家を買おうと思わないでください。お金の話をしますと、喫茶店でも開いてもうけよう、というのは難しいでしょう。収入が月10万円くらいを予想する人が多いようですが、実際は6万円もあれば御の字です。夫婦2人合わせて年金プラスちょっとでやっていけるくらいが現実だと思います」と、具体的で実感のこもったアドバイスで締めくくった。

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