ビスポークブーム到来 パーソナルサロンで特別な1着ニュースなスーツ2019(3)

MEN’S EX

2019/12/8
MEN'S EX

2019年のスーツを振り返る企画「ニュースなスーツ2019」。最終回のテーマは「パーソナライズ」や「ビスポーク」をキーワードにしたメンズファッション業界の最新トレンドなどについて総括しよう。

TOPICS 13.
伊勢丹新宿店メンズ館、阪急メンズ東京リニューアル

時流は「パーソナライズ」

東西百貨店の雄が時を同じくしてリニューアルを遂げたのも今年、印象的であった。どちらも注力したのは、オーダーサロンの拡充。ともにプライベートな空間作りをいっそう意識し、オーダーという体験そのもののパーソナライズを図った。完成までのプロセスをいかに特別なものにするかに心を砕くのが今の時流なのだ。

■ISETAN MEN’S(伊勢丹新宿店メンズ館)

3月にリニューアルされた5階の「アルチザンラウンジ」。バーカウンターを備えたサロンではドリンクがサービスされ、最高に贅沢な気分で買い物できる。世界各国のオーダーに加え、サルトリア製のプレタも展開。

■HANKYU MEN’S TOKYO(阪急メンズ東京)

全館をリニューアルして話題を集めた阪急メンズ東京。その5階には予約制によるパーソナルサロンを設置し、スーツや靴のオーダーを受注。週替わりで様々な職人を招きトランクショーも行なっている。

TOPICS 14.
大人のワイドパンツ

テーパード一択に変化アリ

タイトフィットからゆとりのあるラインへの移行はかなり進んだものの、昨年まで大人のパンツといえばテーパードシルエットが圧倒的主流。しかし2019年は、ワイドストレートなパンツが存在感を強めてきた。紺ブレにカーゴパンツを合わせるスタイルが春夏は話題になり、スーツの組下にもワイドパンツが。今後定着なるか?

※写真はバックナンバーより再掲。

TOPICS 15.
フォスター&サン上陸

あの超名門が遂に!

ロンドンのフォスター&サンといえば、英国ビスポークシューズの中でも最高峰の一角。そんな同店がノーサンプトンに自社ファクトリーを構え、既製品をローンチしたというニュースは、2019年のシューズ界隈で最も大きなトピックといえるだろう。控えめなチゼルトウによるレースアップ、バランスのよいアーモンドトウのローファー、いずれも一流ビスポークの薫りを漂わせている。本格靴ファンなら一度は実物を試してみてほしい。

■FOSTER & SON(フォスター&サン)

左:13万5000円、中:14万円、右:13万5000円(以上双日ジーエムシー)

TOPICS 16.
ジャパン・ビスポーク人気沸騰

今や世界が夢中

目下、世界のエグゼクティブの間では空前のビスポークブームが巻き起こっている。歴史のあるイタリアや英国に加え、最も新しい仕立ての聖地として注視されているのがここ日本だ。5月には世界的に著名なジャーナリスト、サイモン・クロンプトン氏がジャパン・ビスポークを題材にしたシンポジウムを東京で開催。多数の来場者を迎え、大盛況の結果となった。

ジャパン・ビスポークのシンポジウムも開催

写真はクロンプトン氏が招いた鴨志田康人氏、三越伊勢丹の鏡氏、チッチオの上木氏、ヨウヘイ フクダの福田氏、山神シャツの山神氏など注文服のプロたち。それぞれの立場から意見交換を行った。

TOPICS 17.
クロケット&ジョーンズ140周年

平成で最も伸びた英国靴

31年続いた平成の時代に幕が下りた今年。振り返ってみれば、平成は"本格靴"という概念が浸透した時代であった。数々のブランドが日本に上陸&定着する中でも、最も躍進を遂げたのがクロケット&ジョーンズだろう。平成初期においては全くの無名で、靴業界人にとっても"良質なファクトリー"でしかなかった同社が、今や本格靴の最大勢力に。2019年で140周年を迎えたC&Jに全力の拍手を送りたい。

■CROCKETT & JONES(クロケット&ジョーンズ)

7万9000円(グリフィンインターナショナル)

TOPICS 18.
パネルタイ

懐かしくて新しい

1930年代~50年代にアメリカで流行したパネルストライプのネクタイ。ストライプ部分と無地部分がブロック状に分かれているのが特徴だ。このヘリテージ柄がこの秋冬に復権し、注目を集めている。昔を知る人にとっては新しく、今の目線では新鮮。世代を越えて注目を集めたアイテムだ。

■上:GIERRE(ジエレ)

■下:FRANCO BASSI(フランコ バッシ)

上:1万5000円、下:1万6000円(以上ビームス 六本木ヒルズ)

TOPICS 19.
GINZA TIMELESS 8 誕生

銀座のオアシス的開放感

大手アパレル企業の三陽商会が構えていたファッションビル「三陽銀座タワー」を全面改装し、9月に誕生した「ギンザ・タイムレス・エイト」。ポール・スチュアートやサンヨーコート、新オーダーブランドの「ストーリー アンド ザ スタディー」などが一堂に会する。フロアを贅沢に使った開放的な空間作りも魅力で、喧騒を離れて買い物できるオアシス的な心地よさも人気だ。

鴨志田康人氏の参加で話題のポール・スチュアートや、入門価格からオーダーできるストーリー アンド ザ スタディーなど注目ブランドが集結。最上階にはラウンジも備わる。

※表示価格は税抜きです。

撮影=筒井義昭、鈴木泰之、若林武志、竹内一将(STUH)、TAKA MAYUMI、長尾真志、上仲正寿、大見謝星斗、武蔵俊介、伏見沙織 スタイリング=武内雅英(CODE)、森岡 弘(glove)、九(ヨルケン)、唐澤理恵、宮崎 司、水野陽介 ヘアメイク=北村達彦、TOYO(bello)、横山雷志郎(ヨルケン)、勝間亮平、古口精樹 文=吉田 巌(十万馬力)、小曽根広光、安岡将文、礒村真介、秦 大輔

MEN'S EX

[MEN’S EX 2019年12月号の記事を再構成]

SUITS OF THE YEAR 2020

新型コロナウイルスの影響で、2020年は初のフルCGで作成した会場でのバーチャル授賞式。
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