高専生が選ぶ就職先 首位サントリーはフォロー充実高専に任せろ!

サントリープロダクツ木曽川工場(愛知県犬山市)でインターンシップに参加する高専生
サントリープロダクツ木曽川工場(愛知県犬山市)でインターンシップに参加する高専生

若くて優秀な技術者を輩出する高等専門学校(高専)。高専生の数は日本の同世代の約1%と少ないが、企業は経営や現場における中核人材として秋波を送る。高専生に選ばれる企業はどこか。また高専生の心をつかむ採用術とは。「高専に任せろ! 2019年就職先ランキング」から考察する。

ランキングで初のトップとなったサントリーグループ。高専生採用の姿勢は明確で、「グループ全体で国内の製造現場を任せられる人材」(サントリーホールディングス・MONOZUKURI本部の松野良輔氏)と位置付け、高いスキルや問題解決能力を評価する。19年春に入社した社員は全体で265人。うち国立高専卒は95人、公立・私立の高専卒を含めると100人を超える。最大勢力であり、もはや現場の採用母体といえる。

同グループは1990年代後半から高専生の採用を開始。10年からは順次、部門別の採用へと広げた。今、工場長手前の技師長として活躍する高専出身者は多い。

長年、重厚長大の老舗企業が高専生を大量に採用してきたなかで、サントリーが就職戦線での存在感を高めたのは学校(高専)との良好な関係にある。学生にインターンシップで明確な就業イメージを抱いてもらうのはもちろんのこと、その後のフォローアップを大切にしている。

一般的にインターンを終えた学生は学校でその時の体験などについて先生や同級生に報告する学内向けの説明会が開かれる。サントリーは採用担当者やインターンでチューター役だった現場の高専出身者が学校に極力、出向き報告を聞く。

10月下旬、宇部工業高等専門学校で開かれた報告会にサントリーは出席、講評もした。

就職担当の山崎博人教授は「学校が最新の会社の状況を知るのは難しい。だから会社側から来ていただくのはありがたい。学生の報告と会社側の説明で実情がよくわかる」と語る。

高専の就活は大学や大学院の理系のそれと似ていることがある。先生から会社を推薦されて就職先を決めるケースだ。一方で、4年生を受け持つ先生が進路先について担当することもある。どちらにしてもカギを握るのは先生だ。

約40年以上前から高専生を積極採用しているのは、昇降機などビルのメンテナンスを手掛ける三菱電機ビルテクノサービス(13位、40人)。高専との信頼関係を築き、安定的に採用に結びつけている。年に2、3回、各高専に足を運ぶ際には、サントリー同様に高専出身の社員も同行する。入社して年月の浅い、高専出身者の活躍についても丁寧に説明する。本社の採用担当と現場が一体となって高専と向き合うことで太いパイプが出来上がる。

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