対象投信のうちリターン首位は「日本株式・Jリートバランスファンド」の15.3%。日本株と国内REITを半々ずつ組み入れて、市場平均並みの収益を目指すインデックス運用をする。国内REIT相場が19年に入り11月初旬までほぼ一本調子で上昇したことがリターンを押し上げた。つみたてNISAではREIT単独で投資することはできず、バランス型投信を通じてのみ可能となっている。バランス型では価格変動リスクの大きい株式やREITの組み入れ比率が相対的に高い投信がリターン上位に並ぶ。

また今回の試算では投資対象の分類を問わず、インデックス運用の投信がリターン上位の大半を占めているのも共通点だ。

一方、リターン下位をみると海外株型では新興国株や中小型株投信、日本株型ではファンドマネジャーが独自の調査に基づいて投資する銘柄を選ぶアクティブ型が多い。株式相場の上昇局面で主要国や主力株に投資資金が集まりやすかったため、リターンが見劣りする結果になったとみられる。

積み立て、下落局面でも継続が肝心

もちろん今回の試算で上位に入った投信のリターンが今後も好調に推移するとは限らず、含み損に転じる可能性は決して小さくはない。肝心なのは相場の下落局面でも投資をやめないこと。一定額の購入を続けることで平均購入単価が抑えられ、相場が上昇に転じると利益が出やすいからだ。

下のグラフは、日本株型でリターン上位に入った「<購入・換金手数料なし>ニッセイ日経平均インデックスファンド」の18年1月からの価格推移を示している。基準価格が平均購入単価を上回ると含み益につながり、逆に割り込むと元本割れ状態になる。18年末には基準価格が平均購入単価を大きく割り込み、積み立て投資のリターンはマイナス10%だった。これに対し基準価格が平均購入単価を上回ってきた足元では9%の含み益に変わっている。

こうした価格の振れ幅は投信が組み入れる資産や組み入れ比率などによって異なるので、投資対象の分散を考慮したうえで自分がどの程度の含み損までなら耐えられるかを慎重に考えることが欠かせない。値動きのブレ幅の参考値は投信の目論見書でも開示されている。

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