香りの印象は真っ先に脳に 香水との上手な付き合い方

LEON

2019/11/17
LEON

香りは目に見えないものですが、人の心に作用するパワーはすこぶる強力。そう、男女関係に香水を使わないのは、はっきり言って損なのです。そこで香りのプロフェッショナルに、モテる香水のアレコレを聞いてみました。




なぜ香りが女性を"その気"にさせるのか?
――答えは簡単、香りは視覚よりも早く脳に届くから――。

五感のうちで、嗅覚は脳の大脳辺縁系という情動をつかさどる部分に情報をストレートに伝えます。視覚や触覚といった他の感覚は、情報を合理的な思考をつかさどる大脳新皮質に経由させてから大脳辺縁系に伝えます。

たとえば、街で美女を見かけたとしましょう。視覚の場合は、まず、「見た」という情報を大脳新皮質に伝えて、「美女」だと判断します。その後で視覚情報が大脳辺縁系へと伝わり、情動反応を起こして「きれい! お近づきになりたい」といった感情が生まれます。

一方、嗅覚の場合は、その過程を経ずに、いきなり大脳辺縁系へと伝わり、情動反応につながります。つまり、いい香りを嗅げば、頭で考えるよりも先にいい気分になったり、うっとりしたりするというわけ。そう、女性から好印象を獲得するには、視覚よりも先に脳に届く「香り」が効くというわけなのです。

香り選びのキモは「清潔感」と「ムード」です

“香りの情報は第一印象よりも早く脳に届く”ならば、香水が男女関係における武器になることは言うまでもありません。そこで今回は、香りのスペシャリストであるブルーベル・ジャパンのパルファム ソムリエール、星谷奈央子さんに女心に響く香水の正しい選び方とつけ方を伺いました。

「女性をその気にさせたい香りというと、セクシーな香りが思い浮かぶでしょう。ですが、価値観は人種や人によってさまざま。すべての人がセクシーに感じる香りは存在しません。

大切なのは、とにかく女性を『心地良い気持ち』にさせること。そのためには、まず清潔感が大切。欧米に比べて、日本人女性は男性に清潔感を求める傾向が強いです。なので香りに関しても、日本ではマスキュランで艶っぽい香りよりも、爽やかで清潔感のある香水の人気のほうが高い傾向にあります。

そして、シーンに合わせて使い分けることも肝心。男性は主に視覚的なイメージで性欲が高まりますが、女性はムードでその気になる生き物。だから、TPOに合わせて香りを使い分けるのが効果的です。夜のバーならバニラやムスクの香り、出社する際にはシトラスの爽やかな香り、という風に。香水はムードを演出するための最高の小道具といえるでしょう」

香水のパフォーマンスを100%引き出す方法とは?

「また、どれだけ良い香水を選んでも、間違ったつけ方をしていては、効果を100%発揮することはできません。実際、日本は西洋に比べて香水文化が根付いていないからか、香水を効果的に使えていない人が意外と多いんです」と星谷さん。そこでプロが推奨する香水の正しいつけ方を教えてもらいました。

「まず、覚えておいて欲しいのは、香水は肌につけるのが最も効果的だということ。香りの成分は体温によって温められ、ほんのり立ち上ります。たまに衣類に直接つける方も見受けますが、さりげなく香らせるには肌につけることをオススメします。

また、たくさん汗をかいている状態だと、汗のニオイ成分と混じってしまうため、汗を拭いて清潔な肌にしてからつけるようにしましょう。ワキの下など汗をかきやすく、体臭が出やすい部分も避けた方がいいですね」

香りのプロフェッショナルが指南する香水の正しいつけ方

「香水をつけるときは、10~20cmくらいの距離から肌に直接吹きかけます。つける場所はパルスポイントと呼ばれる場所が基本。これは手首や肘の内側や膝裏といった、皮膚が薄くて脈を取りやすい部分のこと。

体温も高い場所なので、香水をつけるには理想的なポイントです。つける量は1カ所に1プッシュが適量です」

(1)控えめに香らせたいとき
「おすすめはウエストより下の、膝の内側や足首にワンプッシュずつ。香りは下から上にのぼる性質があるので、香りがほんのり立ち上ります。

映画館やドライブなど、二人の距離が近く、空間が狭いときなどに有効。和食やお寿司屋さんなど、繊細な香りを楽しむ場所にもぴったりです」

(2)印象的に香らせたいとき
「肩や腰など上半身につけるのがオススメ。シャツを着る前に素肌につけておきます。

ウエストより下につけるよりも印象は強くなりますが、服がワンクッションになるため、香りが強くなりすぎる心配はありません」

(3)体臭もケアしたいなら?
「清潔感を損なうような体臭はもちろんNGですが、どれだけ身体をきれいに洗っても、完全に体臭がなくなることはありません。私としては、香水の香りは個々人の体臭と混ざり合って、その人だけの香りになると考えているので、香水を楽しむうえで体臭にナーバスになりすぎる必要はないと思います。

ただ、体臭が目立たなくなるつけ方は存在します。それが香りのレイヤリング(重ねづけ)。香りのベールを重ねることで、より自然でまろやかに香らせることができる上に、長時間香りを楽しめます。

たとえば、フランスの「グタール」というフレグランスブランド。オーダドリアンというブランドを代表する香りには、シャワーオイルとボディミルク、オードパルファム、オードトワレのご用意があり、併用すれば、よりさり気なく香りを肌の一部にすることができるのです」

香調はトスカーナの焼けるような太陽と緑深い森林を思わせるシトラスフレッシュ。シチリア産レモンとシダー、サイプレス、グレープフルーツの爽やかな香りが特徴です。

「オーダドリアン」シリーズ 左から、オーダドリアン オードパルファム(ユニセックスボトル)25,300円(100ml)、オーダドリアン オードトワレ(ユニセックスボトル)20,700円(100ml)、オーダドリアン ネクター シャワーオイル8000円(200ml)、オーダドリアン ネクター ボディミルク10,300円(200ml)/すべてグタール(ブルーベル・ジャパン)
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