風邪の予防にいいのは、ビタミンCとDのどっち?

日経Gooday

答えと解説

正解は、(1)ホントです。

「風邪予防には〇〇がいい」などという話は多くあります。食べ物(栄養)では、一般に「ビタミンC」が風邪にいいといわれています。

しかし、呼吸器疾患のエキスパートとしてテレビなどでもおなじみの池袋大谷クリニック院長の大谷義夫さんは、「エビデンス(科学的根拠)から見ると、風邪にはビタミンCよりもビタミンDがいいといえます。ビタミンCが風邪に効くかという研究は長年行われてきましたが、結果が一致しておらず、結論は出ていません。一方、ビタミンDは風邪、インフルエンザ、肺炎など呼吸器感染症の予防に役立つというエビデンスがあります[注1]」と話します。

ビタミンDは、「サンシャイン・ビタミン」などと呼ばれることがあるように、日光に当たると体内でビタミンDが作られます。「1日に必要なビタミンDを合成するには、日光浴の時間は、冬の関東であれば1日22分程度必要です」(大谷さん)

また、「睡眠不足が続くと風邪を引きやすい」という話を聞いたことがある人もいるでしょう。これも決して気のせいではありません。実際、睡眠不足は免疫力を落とし、風邪のウイルスに感染しやすくなります。

164人のボランティアを集めて行われた米国の研究によると、1日の睡眠時間が7時間以上の人に比べて、5時間未満の人が風邪にかかるリスクは4.5倍、5~6時間の人は4.2倍も上がります[注2]。風邪を引きたくなければ、しっかり睡眠時間を確保することが大切です。

なお、風邪の引き始めには、軽い運動がお勧めだと大谷さんは話します。

「軽い運動は免疫力を上げるので、初期の風邪ならそれだけで治ることもあります。ただし、激しい運動は避け、軽めの運動をしてください。私は普段の週末はプールで1kmほど泳ぐのですが、風邪の引き始めは5分ほどで切り上げます。これが割と効果があります」(大谷さん)。ただし、高熱が出たり、せき込んでいたり、だるいときに運動をするのは避けてください。

[注1]BMJ. 2017;356:i6583.

[注2]Sleep. 2015;38(9):1353-9.

(日経Gooday編集部)

[日経Gooday2019年11月11日付記事を再構成]

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