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ゲーミングPC 家庭用ゲーム機より優れている点は?

人気ブランド「エイリアンウェア」責任者に聞く人気の理由/ゲーミングPC最前線

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NIKKEI STYLE

家庭用ゲーム機が占めるシェアが大きい日本でも、最近、ゲーミングPCの人気が若い世代を中心に高まっている。ゲーミングPCの中で、高い人気を誇るのが米エイリアンウェア(ALIENWARE)。ファンの間では自動車におけるポルシェなどに例える人もいるブランドだ。このエイリアンウェアを2006年に経営統合した米デルで、コンシューマー向け製品を管轄するレイモンド・ワー(Raymond Wah)氏に、ゲーミングPCが人気の理由やスマホとのすみ分けなどについて話を聞いた。

今のゲームのベースはコミュニティー

――以前からゲーミングPCが主流だった海外と異なり、家庭用ゲーム機が主流だった日本でも、最近ゲーミングPCの人気が高まっています。その理由は何だと思いますか。

ゲームによっては、家庭用ゲーム機のコントローラーよりマウスで操作したほうがやりやすいということはあると思います。ゲーミングPCならマウスとコントローラーを併せて使うこともできますし。

それにキーボードが使えることも大きいと思います。

現在のネットワークゲームはコミュニティーがベースにあります。ゲームをする上でまったく知らない人と組むこともあります。コミュニケーションを取るには、キーボードでタイピングしながらゲームをプレーできたほうがいいですからね。キーボードが使えることは、友情をはぐくむことにも寄与しているんじゃないでしょうか。

多くのことがゲームから学べる

――販売店で話を聞くと、子どもが親に買ってもらう場合、「ゲーミングPCは勉強にも使える」といってアピールすることがあるというエピソードも聞きます。

もちろん、それは大きな要素でしょうね(笑)。ただゲームに対する社会の認識もだいぶ変わってきていると感じています。

米国でも昔は「ゲームは勉強の邪魔」と思われていましたが、今は健康的なライフスタイルに一役買うものであると認識も変わってきています。子どもも学校へ行って本を読むだけでなく、さまざまな活動もすべきだという考えも出てきているのです。ゲームをすることも健康的な活動の一部であると考えられ始めています。米国では、eスポーツ向けの奨学金を出している学校が増えているそうです。

もちろんゲーム依存症になってしまうのは問題ですが、そういうことはゲーム以外にも起こりうる問題です。きちんとした時間管理さえできれば、ゲームは、新しい友人をつくったり、またさまざまなスキルを身に付けたりする上で、とても健康的だと思います。

「ゲームから学べる」という点でも、子どもにはふさわしいものではないでしょうか。例えば戦略ゲームであれば、戦略を立てることを学べます。長期的な視野に立って計画を策定して、それを支えるためのさまざまな柱を作り上げた上で、しっかり優先順位をつけてゲームに挑まないと、勝つことができないからです。

私自身の体験をいえば、初めてプレーした戦略ゲームは「エイジ・オブ・エンパイア(Age of Empires)」です(地域の指導者となり文明を発展させ、敵対する文明を倒していくゲーム)。そこでは日本や中国など、さまざまな国の歴史的な背景に関わる情報を入れた上で戦う必要がありました。その時代にどんな武器を使ってどんな戦略で戦ったかを学ぶことができて、歴史に興味を持ったんです。ゲームにはそういう効果もあると思います。

デルのロゴがつかないエイリアンウェア

――ビジネスパソコンというイメージが強いデルが、なぜゲーミングPCに力を入れるのでしょうか。

デルがエイリアンウェアを買収したのはもう10年以上前(2006年)です。最終的な決定はマイケル・デルが行ったわけですが、その時点でこの業界が伸びるという判断がありました。先見の明があったといえるでしょうね。

そこでエイリアンウェアを選んだことも重要な決定だったと思っています。その業界で最も有名なブランドですから。エイリアンウェアが築き上げた信頼をその後も大切に生かしていこうと考えたのです。それは今も変わりません。デルはグループでさまざまなパソコンを扱っていますが、エイリアンウェアはデルのロゴがついていない、唯一のブランドなのです。

――デルブランドのゲーミングPCも出していますが、エイリアンウェアとのすみ分けは?

我々はビジネスパソコンと同様に、ゲーミングPCにもポジショニングの戦略を持っています。グッド、ベター、ベスト、アルティメットといった、段階を踏まえた区分けがされているのです。

今、ゲームに対するニーズは高まっています。初めてやってみようという人も多いのですが、そういう人たちは最初からアルティメットレベルには行かないと思います。学生たちもそうですよね。彼らはいくらでもお金をかけられるというわけにはいかないでしょう。そういった状況を理解した上で、それぞれに必要な製品を届けようと考えています。

もちろんどのクラスを選ぶかは、お客様が自由に決めていくことです。ゲームを楽しむといっても、どこに重きを置くかは人それぞれですから。

夏冬に加えeスポーツを第3の五輪に

――日本でもeスポーツが盛り上がりを見せ始めています。eスポーツの盛り上がりを最初に感じたのは?

いつだったかはっきりとは覚えていませんが、eスポーツが始まったころから、「このカテゴリーはあっという間に大きく成長する」という見方をしていたのは間違いありません。

チームリキッド(Team Liquid)という、「ドータ(Dota)2」「リーグ・オブ・レジェンド(League of Legends)」などの人気ゲームで世界チャンピオンになっているeスポーツチームがあります。エイリアンウェアは彼らを支援しています。チームオーナーは「eスポーツチームを立ち上げたとき、エイリアンウェアがその試みを信じてくれた」と今でも話してくれるのです。これは我々がeスポーツを黎明(れいめい)期から重視していたことを示していると思います。

――eスポーツを五輪に加えるという話も出ていますが。

個人的な見解ですが、ぜひオリンピック競技になってほしいと考えています。選手に求められるさまざまな要件や資質は、オリンピック競技もeスポーツも何ら変わりはないと思うのです。

日々さまざまな練習をして、時間もエネルギーも注ぎ込み、いろいろなものを犠牲にして、試合に臨む。eスポーツはチームで戦いますから、チームワークも必要ですし、一人ひとりが自分の責務をきちんと果たさないと勝てない。戦略も重要です。自分たちがやってきたこと、今やっていることが本当に正しいかを振り返り、さらなる改善を求めるというプロセスに関しても、一般のスポーツでもeスポーツでも、求められることに何ら変わりはないと思います。

人気の高いeスポーツであれば、世界選手権には国を代表したチームとして参戦します。そこもオリンピックと似ていますよね。現在、オリンピックは冬季、夏季があります。私はそれにもう一つ、eスポーツを加えてもいいんじゃないかと思っています。

ゲーマーはスマホとPCを使い分けたいはず

――日本でも2020年から5Gのサービスが始まります。5Gについてはどう見ていますか?

個人的にも5Gに関しては大きな期待を持っています。5Gが到来すれば、さまざまなものに対してディスラプティブ(破壊的)な、大きな力が働き、今までとは大幅に変わっていくでしょう。

たとえばゲームに関して、コンテンツを楽しむには解像度が担保されていることがベースになります。クラウドのレンダリングとローカルのレンダリング、この2つを組み合わせることで、ゲームのグラフィックはさらに改善されるでしょう。

――日本ではスマホでゲームを楽しむ人が多いのですが、5Gが普及すれば世界でもその傾向が進むのでは?

ゲームに関しては、ユーザーがどのような形でゲームを楽しみたいかによると思います。大型スクリーンでないと楽しめないゲームもありますからね。

米国でゲームを楽しんでいる人たちの挙動を見ていると、ゲームを始めるまでのちょっとした間、その間にスマホで何かをすることが多いようです。特に一生懸命ゲームをする人ほど、スマホとゲーミングPCの用途を分けたいと考えているのではないでしょうか。

(文 大谷真幸、写真 藤本和史)

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